第157号:レナト式リハビリのフロー61:移動(歩行)介助で困っている9

 

 

 

<第157号(2022.4.23)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第156号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー61

  「移動(歩行)介助で困っている9」



■編集後記:「熟成」も大事です






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■レナト式リハビリのフロー61

  「移動(歩行)介助で困っている9」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(歩行器)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w214

※今回の内容は上記URLには(まだ)ありません。動画をつくる場合は、今後お知らせします。










前回までは、リハビリ専門職が歩行介助でよく使う「腋窩(えきか)介助」の方法をご紹介していました↓

【動画:歩行介助:リハビリ専門職の方法1 理にかなっていると、ラクで安全!】

https://www.youtube.com/watch?v=ash8_ImvKAA&list=PL87Hh0oDQOdcvOYWW0DkyEWhprXi-jWff&index=12



今回からは、歩行介助全般における留意点のお話に入ります。

まずは「屋内」に関して、そして今後「屋外」についてもお話しする予定です。

両者で共通する要素、異なる要素などなど、事故を防ぐためにも確認して行きましょう。








屋内・屋外いずれも、単に歩行を介助する場合と、リハビリ目的で歩行をサポートする場合とがあり得ます。

どちらも安全第一ではありますが、リハビリ目的だと、ご本人の「弱いところ」や「不得意なところ」も使ってもらうように促すことがあります。

単に歩いてもらうだけでは、それらのところが「弱いまま」「不得意なまま」残りやすく、体のゆがみやアンバランスさにつながりやすいですからね。

リハビリ目的の場合のお話は、いずれ取り上げる予定です。







安全第一と関連しますが、屋内・屋外に共通して大事なこととして、「当日のご本人の状態を確認すること」もあります。

「昨日あのくらい動けていたから、今日も動けるだろう」と思い込むと危険です。

特に高齢者は、急に痛い部位が出現していたり、気温の変化などで動きづらくなったりしやすいので、

それまでの動作能力を参考にしつつも、「今現在は、どうなんだろう?」と常に調子をみる意識が、介助者には大事になります。

「なんか、ふらついている」などと感じたら、無難な対応から始めるのがベターですね。







では、屋内ならではの留意点に進みましょう。

ご家庭にもよりますが、よくある「屋外と異なる点」は、「比較的狭い環境に、物が色々ある」ということです。

家具などはもちろん、床上にも足をぶつけたり、引っ掛かけたりしそうな物がよくあります。

部屋の敷居など段差まであり得るので、これから歩行しようとする動線部が「ご本人にとって安全なのか」を確認する必要があります

介助者にとっては何てこと無い物でも、ご本人にとっては障害物である可能性がありますね。








動線を確認するのは面倒に感じるかも知れませんが、

屋外と異なり屋内動線の距離は短いので、「ちょっと待っといて。危ない物がないか見てくる」という感じで、

介助者がサッと確認してくるのが習慣になればいいですね。

もちろん、普段から余計な物を置かない、ジャマになりそうな物があれば常に片付ける、というのも大事です↓


【関連動画:在宅生活の環境整備:床上にある、意外に「超危険なもの」】

https://www.youtube.com/watch?v=VnvYtQi0m1s&list=PL87Hh0oDQOdeUBEyBBSF_5nPIYjIR7rnG&index=1







屋内では「ジャマするものの撤去」も大事ですが「不足するものは足す(用意する)」ことも必要です。

次回はそのお話に進みましょう。









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■編集後記
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ニュージーランドが近々、国境再開を予定しているとのことです。

日本も入国緩和を少しずつ進めていますが、世界的には「鎖国」と揶揄されているようです(苦笑)。

何事にもメリット・デメリットは背中合わせで存在するので、私は一概に「鎖国(状態)」が悪いとは捉えていません。

実際、江戸時代に本当にあった鎖国のおかげで、日本文化が深まり花開き、現在でも観光客を惹きつけて国民に貢献していますからね








リハビリに関しても、本質的に同じことが言えます。

医療保険や介護保険など、使えるものを駆使して色々と試したくなる気持ちは察しますが、

複数のサービスを同時進行で受けていると、どのサービスの効果がどの程度あるのか分かりづらくなります。

もしかしたら、効果を相殺しているかも知れないのに、検証ができないために漫然と続けてしまいかねません↓



【関連動画:よくある逆効果や誤解 リハビリの効果:色々やり過ぎて、結果「マイナス」】

https://www.youtube.com/watch?v=pujSmtQEayo&list=PL87Hh0oDQOdcb7NKP-9oTXixJZFUIovp3&index=3







リハビリは、体験した人はお気づきかと思いますが、施術者により方法がかなり異なります。

それには理由があるのですが、ここでは割愛します。

それよりも、異なるのであれば尚更、複数のサービスを同時に受けることは、あまりおススメできません。

一人の施術者から一定期間サービスを受け(目的や理由などを聴きながら一定期間体験してみて)、その上で、

満足のいく効果が感じられなければ次を試す、という方が、結果的には望む状態に早く近づける可能性がありますね。

「模索」も大事ですが、「熟成」も大事、ということです。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172