第156号:レナト式リハビリのフロー60:移動(歩行)介助で困っている8

 

 

 

<第155号(2022.4.17)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第156号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー60

  「移動(歩行)介助で困っている8」



■編集後記:色々、見直しの時期かも知れませんね







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■レナト式リハビリのフロー60

  「移動(歩行)介助で困っている8」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(歩行器)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w214










前回からは、介助者が片手を相手の脇の下に入れて介助する「腋窩(えきか)介助」のお話に入っています。

対象は「杖歩行」か「杖なし歩行」が可能な人なので、動作能力が比較的高い人です。

リハビリ専門職がよく使う、理にかなった便利な方法ですが、慣れればカンタンなので、ご紹介しています。

この説明をするために、久々にリハビリ関連の動画も作りました(上記URL内の関連動画として、「方向介助はステップを合わせて」の動画の次に追加しておきました)。








前回は「運動連鎖」をざっくり復習し、肩甲骨が関わる運動連鎖のお話もしました。

今回は「腋窩(えきか)介助は、どう介助の手をあてるのか」という所から、ご紹介しています。

前述の動画の中でもご紹介していますが、介助の手の人差し指~親指の間で、相手の脇を「下から」支えます。

相手の腕をつかむような方法ではないので、介助の手がすっぽ抜けて転倒させてしまうようなことはありません。








また、肩甲骨と上腕骨とは関節を成しており「連結」されているため、ひとまとめに動かすことができます。

相手の脇の下に介助の手を入れているということは、直接肩甲骨を触れなくても、上腕骨ごと肩甲骨を動かせることを意味します。

右手で介助する場合、右手の甲は自ずと相手の体幹左にあたるでしょうから、

介助の手を通して、相手の左肩甲骨(体幹)に軽く右回転の力を加える意識で操作すると、

相手は「自動的に」進行方向を右へ「スムーズに」変えてくれますよ。

「少し右へ寄りましょう」などの声かけとセットで行うと尚良いですね。

決して、相手の腕を掴んで引っ張ったり、大声で「右に寄って!」とか叫ばなくても済むので、お互いにストレスが少なく、スマートな方法です。







ついでに言うと、腋窩介助であれば、相手と体格差があってステップが合わなくても(両者の体の揺れがシンクロしなくても)、

介助者の腕の動きで揺れの誤差を調整しやすいので、相手の動きをジャマせず一緒に歩きやすいです。

ただ、いかなる歩行介助をする時でも、事前に「危険」を把握したり、敏感に察知できるに越したことはないので、

次回からは、介助者がどういう準備や目の配り方をした方が歩行介助時のリスクを減らせるか、というお話をする予定です。

「屋内」と「屋外」とで条件が異なるので、大きく2つに分けてご紹介する予定です。









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■編集後記
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国際情勢などの影響で、日本でもエネルギーや食料品などの値段が上がりつつあります。

昭和世代の人は「また省エネか」と感じるかも知れませんし(笑)

食べ物などに関しては、最近のフード・ロスをなくす風潮が加速するかも知れません。

前向きに捉えれば、自分の食事内容などを、むしろ見直す機会にするのも良いかも知れませんね。








人間は自ら「毒」を求めてしまう傾向があります(全員ではありませんが)。

例えば、ジャンクフードやアルコールなど、過剰摂取で体に害があることを分かっていても、

美味しく感じるので、自分から求めてしまいがちです。

同じく、ネガティブなニュースなど、自分の精神面に悪影響(毒)がありそうなものに、自ら求めて近寄りがちです。








介護でも同じく、「ああなったら、どうしよう」「こうなったら、どうしよう」と不安が先立ち、

不安な情報を自ら求めてしまいかねません(世間には、不安を煽るビジネスが多いですし)。

しかし、コロナ禍で学んだように、「正しく恐れる」のが大事です

できるだけ確かな情報を得て、そこから判断しましょう。

私がメルマガや出版作品において、「ご自分の体でカンタンに試せますよ」とご紹介するのも、そういうことです。

盲目的に「毒」になる情報や飲食物に近づく習慣がある人は特に、見直しの時期なのかも知れませんね、、、。












最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172