第155号:レナト式リハビリのフロー59:移動(歩行)介助で困っている7

 

 

 

<第155号(2022.4.9)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第155号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー59

  「移動(歩行)介助で困っている7」



■編集後記:急がば回れ







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■レナト式リハビリのフロー59

  「移動(歩行)介助で困っている7」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(歩行器)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w214

※今回の内容は、まだ上記URLに追記していません。










前回までは、介助者がご本人の正面に位置する、いわゆる「手引き歩行」のお話でした。

今回からは、ご本人の隣に介助者が位置して歩行を介助する方法をご紹介します。

介助者が片手を相手の脇の下に入れて介助するので、「腋窩(えきか)介助」とも言います。

対象は、杖歩行か杖なし歩行が可能な人なので、動作能力が比較的高い人です。

メリットがいくつかある上にカンタンな方法なので、リハビリ専門職はよく使いますよ。








「腋窩介助」のメリットを列挙する前に、「肩甲骨(背中上部にある、左右でペアの平らな骨)」のお話を少ししておきます。

レナト式リハビリでは、よく「運動連鎖」のお話が登場しますが、「肩甲骨」が関連する運動連鎖もあります。

歩行介助のテーマで肩甲骨が登場するのは、「進行方向のコントロール(誘導)」に使いやすいからです。

歩行中に危険を避ける等、相手の進行方向を介助者がコントロールしたい場合、腋窩介助では介助の手で肩甲骨も操作しやすい状態なので
(肩甲骨と上腕の骨とは連結があるため)、

進行方向の誘導がしやすいわけです。具体的な方法は、今後ご紹介予定です。








「運動連鎖」は、これまで何度も登場しましたが、体が効率的に動くために生まれ持った「省エネシステム」です。

例えば、首を曲げて行くと(アゴを引いて行くと)背骨が「自動的に」曲がって来ます。

決して背骨を曲げるつもりがなくても、首を曲げる動きと「勝手に連動」します。

逆に、連動しないと動きがバラバラになるため、非効率というわけですね。








肩甲骨の運動連鎖で、一人でもカンタンに試せるものもあります。例えば、

顔を右へ向ければ、左の肩甲骨が外側へ移動します(体幹も少し右へ向きます)。

運動連鎖が面白いのは、逆からスタートしても連鎖が起こることです。

つまり、あなたの左の肩甲骨を他者が外側へ寄せるように力を加えると、あなたの顔や体は「自動的に」右へ向きます。

歩いている時、顔や体の向きが変わると進行方向が変わるものなので(ご自分の体で試してみて下さい)、

歩行介助の際、相手の肩甲骨を左へ操作すると、相手の進行方向を右へ変えられるわけです。








この方法を使うと、例えば、道路で歩行介助をしていて対向車などが来た際、滑らかに相手を危険から遠ざけることが出来ます。

決して、相手の腕をグイと掴んで方向を変えたり、大きな声で叫んだりしなくても良いので、スマートですね。

次回からは、「介助の手の当て方」や「力の伝え方」、腋窩介助のその他のメリットなどもご紹介して行く予定です。

理にかなっていて、とても便利な方法ですが、しばらく説明が続くので、まだ相手には施さないで下さい(笑)。






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■編集後記
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日本政府は、水際対策として行っていた入国拒否措置を解除(緩和?)する決定をしたようです。

ビジネスや留学などの目的に絞る措置は継続するとのことですが、アフターコロナに向かって1歩前進と言えそうです。

単純に人の往来が復活したり、それにより経済が回復したりというメリットが期待されるところですし、

少子化で労働力が不足する日本としては、外国人労働者の確保にもつなげたいところです。








介護分野も当然、外国人労働力が必要になります。

残念ながら、日本国内の労働力不足を日本人だけでは補えそうにないため、海外からの労働力の確保は急務です。

ただし、まだコロナが終息したわけではないので、安全性を意識した「急がば回れ」な対応が必要ですね。

「急がば回れ」は、動きが不安定な高齢者がいるご家庭でも大事な意識です。

目先の介助方法の改善も大事ですが、相手の動作能力をリハビリで高められれば、その分介助量自体が減ることが多いので、

本当に介助量を減らしたかったら、リハビリが大事になりますね。












最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172