第154号:レナト式リハビリのフロー58:移動(歩行)介助で困っている6

 

 

 

<第154号(2022.4.2)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第154号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー58

  「移動(歩行)介助で困っている6」



■編集後記:ピンチはチャンス







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■レナト式リハビリのフロー58

  「移動(歩行)介助で困っている6」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(歩行器)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w214










前回と今回は介助者が「相手の正面に位置」して、手を触れながら「歩行介助」をする場合のお話です。

いわゆる「手引き歩行」という形式で、色々と使い勝手が良い方法です。

「どういう場面で用いるか」や「メリットは何か」などは、前回のメルマガでご紹介しましたので、

今回は「注意点」や、その「対策・工夫」などをお伝えします。








手引き歩行は、両手(または両前腕)で相手を介助するので、一見手厚く介助しているように見えるかもしれませんが、

逆に言えば「介助者の両手がふさがっている状態」でもあるため、何かあっても、相手の背面に手を伸ばして支えたりは出来ません。

なので、後方や下方へバランスを崩しやすい相手に対しては使いづらい、リスクのある介助方法であることを認識しておく必要があります。

そういう人に対しては、ムリに行わないで下さいね。









また、一定の距離を「手引き歩行」で介助したい場合、相手が途中で「もう歩けない」となった時に、準備がないと困ってしまいます

例えば、寝室からトイレまで誘導する場合、家屋構造にもよりますが、途中に「何かあれば、休めるイス」などを、こまめな間隔で用意しておくと、相手の状態に合わせた介助がしやすくなります。

リハビリ(訓練)として手引き歩行を行う場合は、もし協力者が得られるなら、ご本人のすぐ後ろを車椅子を押しながらついて来てもらうという方法があります。

それだと、ご本人が歩きづらくなったらすぐに車椅子に座れるので、安全に歩行訓練がしやすくなりますね。








もちろん、ご本人の動作能力的に「手引き歩行」がムリであれば、車椅子で(トイレなど)目的地まで行けるように家屋構造を工事などで改修することもでき得ます。

ただし、工事は費用がかかりますし、「それなら、施設に入るよ」というご家庭もあるでしょう。

どこで生活するにせよ、動作能力を高めておくに越したことはありません(施設でも、動作能力不足で転倒事故などはあり得るので)

「レナト式リハビリ」は、どなたでも出来るシンプルな方法で、具体的に動作能力を高めます↓



【レナト式リハビリの書籍】

https://no-pain-yes-gain.com/free/w391








介助者がご本人の正面に位置する「手引き歩行」のお話は、ひとまずここまでにしておきます。

次回は、歩行介助の中でも、リハビリ専門職がよく行う方法に関するお話に進む予定です。

具体的には、相手の隣に位置して、相手の「わきの下」に介助の手を入れて行う方法です。色々とメリットがあるので、ご紹介して行きます。

上記のフローのURLには未記載な情報なので、今後メルマガの作成と並行してフロー内にも追記しようと思っています。






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■編集後記
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サッカー男子のW杯抽選会が行われました。

日本は予選リーグで優勝候補2国(ドイツ、スペイン)と対戦することが決まり、ネットでも色んな反応が見られます。

私自身は、とても楽しみです。トーナメントとは違いリーグ戦ならでは勝ち星の積み上げ方があるので、

一見強豪国たちと同じグループに入ってピンチに見えますが、チャンスもあるからです。






「ピンチはチャンス」「災い転じて福となす」「雨ふって地固まる」などなど、

多少意味合いは異なりますが、いずれも良い結果になる可能性を示す言葉があります。

介護でも同じことが言えて、高齢者などの動作能力が低下して転倒事故などを起こし、一見「お先真っ暗」に思えても、

リハビリの方法をその機会に身に着けたことで、その後動作能力を維持しやすくなる(結果的に、在宅生活を継続しやすくなる)ことになればいいわけです。






「レナト式リハビリ」が、ポジティブな方へ向かう「ターニング・ポイント」になれれば幸いです。

私のYouTubeチャンネルでは「転倒などの兆候」に関する動画などもご紹介していますので、

心当たりがあるご家庭は、この機会に、より長く在宅生活を送れる方向へ舵を切ってみて下さい↓


【関連動画の再生リスト:「身体能力低下の兆候」】

https://www.youtube.com/playlist?list=PL87Hh0oDQOdezsvizh7g4wxj2WvUapVz4









最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172