第147号:レナト式リハビリのフロー51:移動(歩行器)介助で困っている2

 

 

 

<第147号(2022.2..12)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第147号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー51

  「移動(歩行器)介助で困っている2」



■編集後記:「変化し得る」という視点で




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■レナト式リハビリのフロー51

  「移動(歩行器)介助で困っている2」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(歩行器)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w209










前回からは「歩行器」の介助に入っています。

今回は歩行器の種類次第で、どういう身体能力が必要なのかをお伝えします。

ご本人の動作能力を無視して、「使いたいものを使う」というのは、あり得ません。

移動補助具(歩行器や杖など)の選択は、基本的に必ずご本人の動作能力から導き出されるので、動作能力と用具のペアを比較しながらご紹介します。








歩行器は大きく分けると2つのタイプがあります。

一つは、基本的に歩行器を床や地面から浮かさず、ずっと手や前腕(肘~手首)を置いて一定の体重をかけ続けるタイプのもの(車輪付きタイプなど)、

もう一つは、移動する際に歩行器を「持ち上げながら」使うタイプのもの(車輪がないタイプが多いです)です。

上記URL内の関連動画の中でお伝えしていますが、この2つで必要な動作能力が異なります。







前者は、歩行器に体重をかけ続けねばならない(=腕の力で体重を何%か支えざるを得ない)のに対し、

後者は一瞬でも自分の体を(腕の力に頼らず)100%支えられるからこそ可能です。それに加え、歩行器の重量まで持ち上げています。

歩行器を一瞬でも持ち上げられない人は自ずと前者になりますが、

前回のメルマガでお伝えした通り、体の重心が後方にブレやすい人は危険です。







リハビリが進み、体幹の支えなどがしっかりして来ると、

体重の何%かを歩行器にかけ続けなくても(腕の力で支え続けなくても)大丈夫になって来るので、

前者から後者へ変更できることはよくあります(その後さらにしっかりして来れば、杖などへ移行します)。

ただし、高齢者は特に、日によって(又は時間帯などによって)発揮できる動作能力が異なる場合があるため、柔軟に選べるのが良いですね。








次回は、歩行器の高さ調整やサイズ選択などの「工夫(調整)」のお話に進みましょう。

日本の家屋はスペースが広くないことが多いので、理想的な歩行器を自宅で使えるとは限らないですからね。







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■編集後記
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最近は冬季五輪のネタが多くなっていますが、今回もそうです。

女子のジャンプ競技で、ウエアのサイズ云々で失格者が続出し、もめているとか。

測り方の問題かも知れませんし、本人の体が多少変化していた可能性もあり得ます。

極端な例だと、筋トレした直後は筋肉がパンパンに張っていますが、朝起きた時は細目だったりするように、体は常に変化します。







高齢者が発揮できる動作能力も、「変化し得る」という目で見ている方が無難です。

実際、寒い日は歩行能力が低下したり、日中は比較的スムーズに歩いていたのに夜になるとスリ足になっていたりします。

調子が良い時に選んだ移動補助具が、良くない時には不適応な場合は、転倒などの事故につながりかねません。

リハビリで動作能力のベースアップを図りながらも(動作能力の根拠を整えながらも)、常に「変化し得る」という視点で観察・対応する必要がありますね。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172