第130号:レナト式リハビリのフロー34:起き上がり介助(で困っている)3

 

 

 

<第130号(2021.10.16)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつもお読み下さり、ありがとうございます。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第130号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー34

  「起き上がり介助(で困っている)3」



■編集後記:あなたは「医療」に、どうあって欲しいですか?




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■レナト式リハビリのフロー34

  「起き上がり動作(で困っている)3」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「起き上がり動作(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w207










前提としては、全介助かそれに近い状態の話です。

今回は、上記URL内でご紹介している「関連動画」の2つ目の話に入って行きます。

前回の1つ目の関連動画を経て、起き上がらせたい相手の体の「連結」を強め、

インナーマッスルの収縮も促してやり、相手の体を一塊(ひとかたまり)にした状態からの話です。

これでようやく、この後に「相手の体を起こしながら→回転し→腰かける」準備が出来た状態です。








動画の中では冷蔵庫を回転させる例を出していますが、

対象物が大きくて重い場合、それを少ない力で回転させたければ、接地面積をできるだけ小さくすることが必要です。

起き上がりの際の人間の体で言うと、骨盤に坐骨と呼ばれる出っ張りが左右にあるので、

起き上がりの際に下側(敷布団側)の出っ張りを、冷蔵庫の角と同じように回転の支点にします。








動画の中では更に、腰かけ座位に持って行く際(上体を高い位置に持って行く際)には、

相手の体の重さを「てこの原理」で利用しています。

いずれにせよ、介助者が腕力でなんとかしようとすると非効率で疲れてしまいますので、

介助者の「体重移動」を利用してラクに行う話もしています。








介助者の体力や健康も「限られた資源」だとすると、ロスが多いと資源が尽きてしまいかねません。

介助者が体を痛めて健康を失ったり、毎回の大変さから意欲を失ってしまったりすると、

高齢者などの在宅生活を継続できなくなってしまいます。

「理にかなった介助方法」なら「最少努力で最大効果」を狙えるので、一つ一つ身に着けてみて下さいね。








起き上がり介助に関しては、相手の体を起こして腰かけた状態まで来ましたが、「お尻の位置」が充分前に来れていないことがよく起こります。

次回は、それを取り上げた、上記URL内の3つ目の「関連動画」の説明に進みましょう。

どこかへ移動するために起き上がって腰かけたので、移動しづらいお尻の位置では、移動するという目的を果たしづらくなります。

お尻の位置の修正も、相手の体の形状を利用して、ラクに行う「理にかなった方法」がありますよ。





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■編集後記
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あちこちで緊急事態宣言などが解除され、人流が増えつつあります

このまま新型コロナが収束してくれればいいのですが、冬場は感染症が勢いを増しやすい季節なので、油断は禁物ですね。

世間ではワクチン接種の「3回目」が話題になって来ていますし、

インフルエンザ・ワクチンの予防接種の季節にもなって来たので、医療的な話題がますます増えそうです。







私も医療関係者の端くれなので、「医療って何だろう?」「なぜ、経済と天秤にかけられるのだろう?」と考えることがあります。

医療はもともと、純粋に困っている人を助けたいという想いから始まっているはずですが、

薬代など材料費が高くつくようになると有力者しか利用できなくなったり、コストが絡むと必ず「利権」が絡んで来るようになったりしたことで、

本来の「困っている人を助けたい」という純粋な医療のスタンスからは乖離しやすくなっているのかも知れません。







もうすぐ衆院選があります。私はあまり政治的なメッセージを出すことは好まないのですが、

医療は医療であって欲しいと願います。経済と天秤にかけるのは、利権が絡む人の影響でしょう。

国民の代表が政治家のはずなので、困っている国民を助けない人は政治家ではないと、個人的には思います。

皆さんは、どういう選択をするのでしょうか? 民主主義が「多数派工作を成功させた者勝ち」にならないことを祈ります。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172