第129号:レナト式リハビリのフロー33:起き上がり介助(で困っている)2

 

 

 

<第129号(2021.10.9)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつもお読み下さり、ありがとうございます。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 

※前回のタイトルは「起き上がり動作~」としていましたが、「起き上がり介助~」の方がベターなので、今回からは後者にさせてもらいます。






最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第129号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー33

  「起き上がり介助(で困っている)2」



■編集後記:手をこまねいて改善するなら、それでも良いのですが・・




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■レナト式リハビリのフロー33

  「起き上がり動作(で困っている)2」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「起き上がり動作(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w207










上記URL内でご紹介している「関連動画」の話に入って行きますが、

ベースとなるのは、以下の動画の内容です↓


【介助の基本:「連結」しないと、体がバラバラ】

https://www.youtube.com/watch?v=yaf4qBSVACY&list=PL87Hh0oDQOdcvOYWW0DkyEWhprXi-jWff&index=2








「インナーマッスル」という、人体のより深部にある筋肉の総称を聞くことがあるかと思います。

アウターマッスルという表層のより大きな筋肉が骨を動かし大きな関節運動を起こすのに対し、

インナーマッスルは、ざっくり言うと、関節を成す骨同士の連結を強め、関節を安定させる仕事をします。

もしインナーマッスルの働きなしにアウターマッスルが働くと、関節が不安定なのに(極端に例えれば、骨同士の関節面がズレているのに)アウターマッスルに動かされてしまうため、関節を損傷しかねません。








あなたがもし介助される側の場合、手足などを介助者から動かされる際に、

インナーマッスルを気にせず関節を動かされると、さっきの極端な例のように関節を痛めるかも知れません。

上記URL内の最初の関連動画(サムネイルが「リハビリ効果もある起き上がり介助方法1」となっているもの)を例にとると、

介助者から起こされる時に首の関節を痛めてしまうようなことが起こりやすくなります。








さらに言うと、そのようなダメージを受けそうな時、人間の体には自然と「防御反応」が起こります。

首を痛めまいと、全身で力んで守ろうとする反応はその一つです(首に限りませんが)。

そういうことが続くと、体も硬くなりますし、精神的にも介助者に対する「不信感」や「恐怖心」などが強まり、「拒否」につながりかねません。

失語があって言葉で拒否を伝えられない人なら、ビンタするなど「暴力」で必死に伝える可能性もあります。








なので、「レナト式リハビリ」では、「リハビリ効果もある介助方法」として、

相手のインナーマッスルの収縮を促しながら(インナーマッスルに仕事させながら)介助する方法をご紹介しています。

介助する度に、相手のインナーマッスルがリハビリされるので、アウターマッスルへのリハビリと合わせると、

ご本人がいざ自分で動こうとすると、両者がバランスよく機能することになります。








起き上がり介助に関しては、相手の体の連結を強めてようやく「起こす準備」が出来た状態なので、

次回は上記URL内の2つ目の「関連動画」の説明に入りながら、

いざ「体を起こして、腰掛け座位まで」の話に進みましょう。

相手の体の形状を利用して、ラクに理にかなった起こし方がありますよ。





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■編集後記
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スポーツの秋ですが、サッカー男子日本代表のW杯最終予選の成績が悪いようです。

以前からある「監督解任論」もヒートアップしているようですが、どうなることやら。







「レナト式リハビリ」では、よく「改善の2本柱」の話をします。

何かを改善する際には、改善に不足するものは足し、改善をジャマするものは取り除く(減らす)、これだけです。







例えば、新型コロナの蔓延を改善したいなら、

・改善に不足するものは足す→ワクチン接種を進める、など

・改善をジャマするものは取り除く(減らす)→人流抑制、など

というわけで、何の改善もシンプルな2本柱で捉えることができます。






では、サッカー日本代表の改善の場合は、どうでしょう?ちなみに、最終予選ここまで3試合のスコアは、0-1、1-0、0-1の1勝2敗で、

アジアの強豪相手に失点は抑えつつも、ほとんど得点できていません。そうなると、

・改善に不足するものは足す→得点力不足なので、点を取れそうな選手を入れる・点を取れそうな戦術を採用する

・改善をジャマするものは取り除く(減らす)→攻撃陣や戦術を変えない監督を解任する

というのも、一つの方法でしょう(色々な要素はあるでしょうが)






良い結果が出ていないのに、ズルズルと継続してしまうのは何事においても良くありません。

サッカー日本代表で言えば、W杯進出の可能性が消えてしまってからでは遅いですし、

在宅生活を望む人へのリハビリで言えば、転倒して骨折などの大ケガ→手術→入院→自宅で生活できる能力が低下し施設入所、となってからでは遅い・・と言えるでしょう。

手をこまねいていて改善するならそれでも良いのですが、それは期待薄です。あとは「判断・決断・実行」ですね。








最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172