第128号:レナト式リハビリのフロー32:起き上がり介助(で困っている)1

 

 

 

<第128号(2021.10.2)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつもお読み下さり、ありがとうございます。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第128号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー32

  「起き上がり動作(で困っている)1」」



■編集後記:どの高さから俯瞰した景色を観たいですか?




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■レナト式リハビリのフロー32

  「起き上がり動作(で困っている)1」」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「起き上がり動作(で困っている)1」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w207










最近は、フローのスタートページから、2つ目の項目に進んで行きます。

2つ目の項目の中では「介助」が大きなテーマで、今回からは「起き上がり動作」の介助に入ります。

上記URL内では、本文は「連動」に関する話を中心にしていますが、「関連動画」の内容がより具体的な起き上がり介助になるので

数回に分けて、このテーマをメルマガでお伝えする予定です。








今回は「連動」や、その「起点」の話を、本文を補う形で行います

これは「起き上がり」に限らず、全ての介助で基本となる概念です

リハビリ的な視点なので、もしかしたら、一般の介助技術の本などでは登場しないかも知れません。

カンタンに言うと、「本来の人間の動作を介助で再現しながら、動きをアシストする」ということです。









あなたが介助される側の体験をしてみればすぐ分かるのですが、

他者から動きをアシストしてもらいたいのに、息が合わなかったりすると、むしろ動きを「ジャマ」されますね。

例えば、「私はこのタイミングで動き始めたいのに、先に動かされて調子が狂う」とか、

「私の上半身はこの角度で動きたがっているのに、異なる角度へ導かれて気持ち悪い」という感じです。

誰しも自分で動く時は、「起点」である「お腹(腹筋)」に力が入り、周辺の筋肉が連動して仕事をします。

それを介助で再現してあげないと、相手は動きにくいだけでなく、間違った動きを体が覚えてしまいかねませんね。




【関連動画1:高齢者などに筋トレしてもらう場合も、最初は「お腹」から】

https://www.youtube.com/watch?v=UGxQ6Wbt83U&list=PL87Hh0oDQOddlrUTKub3gp7hUxgsd26uT&index=2


【関連動画2:セルフで「お腹(腹筋)」を収縮させる方法もあるので、よかったらお試し下さい】

https://www.youtube.com/watch?v=jcMBPkO-1zk&list=PL87Hh0oDQOdcuwZdbh1nlOEpvEHqFsrW7&index=1









次回は上記URL内の「関連動画」の説明に入りながら、

今回お伝えした「連動」や「起点」が具体的な介助の中でどう登場するのか、などを見て行きましょう。






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■編集後記
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最近、米国のプロ野球で活躍する大谷選手が、四球や敬遠ざんまいで調子を落としています。

立場によって正義は変わるので、基本的に善悪はないのですが、「どの高さから俯瞰しているか」次第で、意義が異なって来ます。

例えば、大谷選手を敬遠することで、対戦チームの監督は首がつながるかも知れませんが、

試合自体の魅力が損なわれ、球団の人気やリーグ全体の視聴率が下がる可能性があるわけです。







低い位置から俯瞰すると「プロだから、勝てる方法を徹底するのは当然」となりますし、

もう少し高い位置から俯瞰すると「興行なんだから、スタジアムに来たお客さんが求めているものを提供しないと(敬遠でなく勝負しないと)」となるかも知れません。

さらに高い位置から俯瞰すると「野球という限られた地域でしか人気がないスポーツを、サッカーのように世界的なものにするためには、面白さを伝えないと(どんどん勝負しないと)」となるかも知れません。

どれも立場や視点が異なるので、正しい・間違っているという話ではないですね。

登山も同じですが、どの高さから見下ろすかによって、観える景色も感動も異なるので、あなたがどれを望むか、です。








介助方法に関しても、同じようなことが言えます。

俯瞰する位置によっては「とにかく安全第一。相手にケガさせず、介助者の私がやりやすい方法ならいい」となるかも知れませんし、

少し高い位置から俯瞰すると「理にかなった方法なら、相手も私もラクに動作できるはず」となり、

さらに高い位置から俯瞰すると「リハビリ効果のある介助方法なら、介助する度に相手の動作がよくなり、その分、介助者の私の労力が減って、お互いハッピー」となり得るわけです。

レナト式リハビリでは、介助するご家族にもラクになってもらいたい(余らせた時間や労力を、やりたいことに使ってもらいたい)ので、「リハビリ効果のある介助方法」をご紹介していますよ。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172