第127号:レナト式リハビリのフロー31:そもそも、介助ってよく分からない2

 

 

 

<第127号(2021.9.26)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつもお読み下さり、ありがとうございます。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第127号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー31

  「そもそも、介助ってよく分からない2」



■編集後記:介助も長い目で見たら、「その場しのぎ」でない方がいいです




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■レナト式リハビリのフロー31

  「そもそも、介助ってよく分からない2」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「そもそも、介助ってよく分からない」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w212










前々回からは新たに、フローのスタートページから、2つ目の項目に進んで行きます。

2つ目の項目の中では「介助」が大きなテーマです。

ご家族の労力負担と直結するものであるため、前回からは「そもそも、介助って何?」という話から始めています。

今回は、上記のURLページ内の続きで、介助が相手の動きを助けるどころか、ジャマしてしまう場合がある話などに進んで行きましょう。









ご家族は「よかれ」と思って高齢者などを介助しますが、介助の仕方が不適切だと「逆効果」になりかねません。

例えば、高齢者ご本人が自分で行えることまで助けてしまっては、ご本人の残存能力を奪いかねませんし、

ご本人が動き出す前に「グイっと」動かそうとすると、相手の動きやリズムをジャマしてしまうことになります。

ご家族としては、せっかく助けようとしているのに相手からは喜ばれないため、これではお互いに不満足なことになりかねませんね。









他にも、本来の人間の体の動きを無視して、相手の体を動かそうとすると、相手は体を痛めてしまったりしかねません。

そうなると、相手から喜ばれないどころか拒否されかねませんし、介助するご家族もどうしてよいか分からなくなってしまいます。

こういう「ミスマッチ」を減らしたいので、各動作の介助に関する話を、上記URLのフローに沿って進めて行きたいと思います。

次回は「(ベッドからの)起き上がり」の介助に進んで行きましょう。








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■編集後記
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あまり「効率、効率」というのは、私は好きではないのですが、

「効率が悪い=ムダが多い」ということになり、

それが蓄積すると、長期的には「大きなロス」になるため、あえて「効率」を話題にさせてもらいます。

「効果的か否か」と言い換えてもいいでしょう。








介助も含めた「人助け」にも、同じ要素があります。

例えば、食料に困っている人々に食糧援助をするのは大事なのですが、

その食料を食べつくしてしまった後にまた困るようでは、支援が短期的・短絡的と言わざるを得ません。

やはり、「魚を与えるだけなく、魚の釣り方を教える(自分の力で食べて行けるようにする)」というアプローチが大事でしょう。







介助もしかりです。

相手のことを考えず、介助する人がやりやすいように介助してしまう方が、短期的には(介助者は)ラクかも知れませんが、

それでは相手の人はいつまで経っても、その動作を自分で行えるようになる要素が乏しいです。

相手の高齢者に若い人と同じくらいの身体能力になることを望むわけではなくても、

少しずつでも動作能力を高めてくれないと、介助するご家族の労力負担が減らず、在宅生活の継続がしんどくなります。








レナト式リハビリでは、カンタンなリハビリの方法をご紹介するだけでなく、

「リハビリ効果のある介助方法」もご紹介しています。

介助するごとに、相手の動作能力が高まって行くことを積み重ねた方が「効果的」で、お互いにとって(長い目で見て)良いですね。

このメルマガでもご紹介して行く予定ですので、楽しみながら取り組んでみて下さい。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172