第123号:レナト式リハビリのフロー27:歩く時に、痛い

 

 

 

<第123号(2021.8.28)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第123号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー27

  「歩く時に、痛い」



■編集後記:パラリンピックと日本のリハビリ養成校誕生との関係





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■レナト式リハビリのフロー26

  「歩く時に、痛い」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「在宅生活の継続(入院や施設入所をしない生活の継続)」↓

「あなたの高齢のご家族は、最近実際に転倒しましたか? 」↓

「No(転倒していないが、痛みを訴える)」↓

「 あなたの高齢のご家族は、どのような場面や動作で痛みを訴えますか?」↓

「歩く時に、痛い」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w230










最近のメルマガでは、ご自宅の高齢者が「転倒はしていないが、痛みを訴える」ケースに進んでいます。

誰しも経験があるかと思いますが、筋力その他に全く問題がなくても、

「痛み」があるせいで、普段通りの動作が出来ないことは、よくありますね。

しかも、「痛み」の部位や程度によっては、極端なくらい動作能力が低下してしまいます。









今回は「歩く時」の痛みです。

本来柔軟性のある筋肉や筋膜が硬くなり伸張性が低下することで、悲鳴を上げる(痛みを発する)パターンは、これまでもお伝えして来た通りです。

膝などの関節に変形がない場合は、そのような筋肉・筋膜系のトラブルを優先的に考えることが多いですが、

そもそも関節に変形がある場合は、その影響で痛みが出ている可能性もあるので、整形外科やリハビリなどでアプローチすることが大事になります。









ちなみに、上記URLの【参考動画(膝や関節の損傷)】でお伝えしている話としては、

単に関節が変形しているからというだけでなく(変形だけでは痛みが出ない場合も多いので)、

関節に本来かかる予定のないストレスがかかり続けると、変形しやすくなったり、痛みが出やすくなったりする話をご紹介しています

動画の中では例えば話として、開き戸の蝶番金具や引き戸のレールを挙げていますが、

ドアの開閉をする度に想定とは異なる力が蝶番やレールにかかり続けると壊れてしまう(関節で言うと変形してしまう)可能性が高まりますね。








次回は、その他(腱鞘炎など)に関してお伝えします。

高齢者の場合は、階段昇降の際に手すりを使用する人が多いため、

指に腱鞘炎があったりすると、手すりをうまく握れず危ないことになりかねません。

高齢者でなくてもよく起こり得る症状なので、予防策も含めて見て行きましょう。






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■編集後記
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パラリンピックが始まりました。

パラリンピックは、日本のリハビリ養成校誕生と直接的な関わりがあります。

前回の東京オリンピック(パラリンピック)の前には、日本にはリハビリ専門職を育成する学校はありませんでした。

しかし、パラリンピックを招致するなら、必ず「日本のリハビリ教育はどうなっているのか」と海外からきかれそうですし、

「養成校すら、ありません」とは言えるはずもなく、急いで国立の養成校第一号をつくった経緯がある、というエピソードを聞いたことがあります。







必要(特に、外圧?)に迫られて「間に合わせる」のは、昔も今も同じかも知れませんが、

いずれにせよ、日本でもリハビリ専門職を育てる時代に、その時入ったわけですね。

ちなみに、当時は教える先生は主に外国人だったそうで(日本人指導者もまだ育っていないので)、教科書も英語だったようです。

なので、日本のリハビリが始まった頃に学んだ人達は、英語の書籍や論文を読むことに長けており、

最近のリハビリ学生が英語論文を苦手にしていることに苦言を呈することが多いようです(そりゃ、そうですね、苦笑)。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172