第113号:レナト式リハビリのフロー17:立ち上がりが不安定5
<第113号(2021.6.20)>
☆★☆───────────────────────────
家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~
──────────────────────────────
こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。
第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメ
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよ
最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作
例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がり
その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中で
フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧にな
このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と
「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに
できるだけシンプルな内容に収めようとしています。
そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、この
第113号は、こちらです↓
■レナト式リハビリのフロー17
「立ち上がりが不安定5」
■編集後記:余力のない人は特に、体力の「やりくり」を
_______________________
■レナト式リハビリのフロー17
「立ち上がりが不安定5」
_______________________
今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか
「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓
「在宅生活の継続(入院や施設入所をしない生活の継続)」↓
「あなたの高齢のご家族は、最近実際に転倒しましたか? 」↓
「No(転倒していないが、動作が不安定)」↓
「不安定なのは、どのような動作(場面)ですか?」↓
「立ち上がり」↓
https://no-pain-yes-gain.com/f
今回も、(イスやベッドからの)「立ち上がり」動作が不安定な場
「立ち上がり」に関しては、この回でひとまず終了の予定です。
立ち上がり動作は「頭の位置」が低いと効率よく行えないため(介
その改善のために、以下の介入を前回までは行って来ました;
・「力の拠り所」であるお腹(腹筋)に力が入るようにした
・腰掛けた際の「土台」であるお尻の筋肉もつくった(左右均等に
・上半身の「側方の柱」であるウエストの筋肉もつくった(左右均
これらにより、「頭は(本来の)高い位置へ戻った」→それにより
そもそも、動作改善はシンプルに捉えると「2本柱」になります。
1)動作改善に不足するものは、足す
2)動作改善をジャマするものは、取り除く(減らす)
立ち上がり動作の改善に関しては、1は主に、これまでの「不足す
2は主に、「体の硬さや痛みを軽減する」という作業になります。
体が硬いと立ち上がり動作の何をジャマするのかというと、特に動
腰掛けた状態からの立ち上がり動作では、頭を高い位置から前下方
この時、体の背面(特に腰背部)の筋膜が硬く伸びない状態だと、
それだけでなく、硬い体幹を無理に曲げようとすると、背面の筋膜
【関連動画:起き上がり:背面が硬いと、イスからの「ずり落ち」
https://www.youtube.com/watch?
地球には重力があるので、それに逆らうように見える立ち上がり動
しかし、特に動作の前半部は自分の上半身を前下方に落とし込む(
その状態へ戻れれば(近づければ)、ご本人の動作もラクになるし
立ち上がり動作はこの辺にして、次回は立ち上がり動作の逆(リバ
この動作は、重力による「落下を制御」しながら行う必要があるた
_________________
■編集後記
_________________
今回は本文中に「重力」という言葉が何度か登場しました。
人間は基本的には「重力」と共に生きているため、それをうまく利
うまく利用できれば「ラクな動作」になりますし、逆らうことが多
余談ですが、リハビリの方向性の一つは、「重力をうまく利用でき
さて、今後さらに暑くなってくると、日常生活を送るだけでも「体
加齢や忙しさなどの理由で体力トレーニングをする余力がない人の
「いかに体力(エネルギー)のロスを防いで、1日を過ごすか」と
同じ作業をこなすにしても、「疲れにくい動き」で行う方が、1日
そういうテーマの本も以前出版したことがあるので、ご興味のある
日本の夏は毎年過酷になって行きそうですが、「やりくり」する方
【書籍:人生100年時代 100年もたせる 疲れにくい方法(前編:体の疲れを抑える)】
https://no-pain-yes-gain.com/f
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-
・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https