第110号:レナト式リハビリのフロー14:立ち上がりが不安定2

 

 

 

<第110号(2021.5.29)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第110号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー14

  「立ち上がりが不安定2」



■編集後記:新作の一つを、ようやく入稿しました



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■レナト式リハビリのフロー14

  「立ち上がりが不安定2」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「在宅生活の継続(入院や施設入所をしない生活の継続)」↓

「あなたの高齢のご家族は、最近実際に転倒しましたか? 」↓

「No(転倒していないが、動作が不安定)」↓

「不安定なのは、どのような動作(場面)ですか?」↓

「立ち上がり」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w205










今回は、(イスやベッドからの)「立ち上がり」動作が不安定な場合の「続き」です。

「立ち上がり」に関しては、上記のURLページでもお分かりの通り、比較的要素が多いため、数回に分けてお伝えする予定です。

前号では、まずは「なぜ、立ち上がりにくいのか(立ち上がりにくくなったのか)」という物理的な仕組みを知るということで、

「頭の位置が下がっていると、筋力で頑張らざるを得なくなり、非効率で大変」という話をさせてもらいました。








今回は「下がっている頭を、本来の高い位置へ戻す方法」のお話に進んで行きます。

体の物理的な支えが弱くなっているのであれば、精神論ではダメですし、「はい、背筋を伸ばして!」と口頭で指示してもダメです。

若い頃がそうだったように、無意識でも頭が高い位置に保持されるような「支えが整った状態」に「具体的に」戻して行く必要があります。

そのためには、いくつかの要素があるのですが、今回はまず「お腹(腹筋)」をカンタンな方法で、自動的に機能させる方法のお話から始めましょう。








なぜ最初が「お腹(腹筋)」かと言うと、身体の中心にあり、「力の拠り所」になる部位だからです。

いかなる姿勢保持も動作も、「お腹の力を(わざと)抜いて」やってみようとすると、フラフラと不安定になってしまいますね。

逆に言えば、人間の身体は本来、必要な場面で無意識に腹筋がキュッと収縮してくれる(締まってくれる)ので、姿勢保持も動作も安定的に行えます。

それが何らかの理由で機能しなくなっていると、「力の拠り所に力が入らない」状態なので、腰掛けていても体幹を支えきれず崩れて(重力に負けて)頭の位置が下がります。








上記URL内で該当書籍の最初にご紹介している「その1 身体の中心を安定させる」は、それをカンタンな方法で改善するのがテーマです。

若い人がやるような「腹筋トレ」では高齢者などには負荷が大き過ぎて現実的ではないため、ご本人がほとんど何もしないでも、外からのカンタンな誘導で「腹筋が収縮せざるを得ないよう追い込んで」腹筋トレを実現させます。

人間の体が本来持つ「運動連鎖」という効率的なシステムを利用するので、無理なく狙った筋肉を鍛えられますよ。

方法としては、腹筋が収縮せざるを得ないように「膝」を軽く操作して誘導するだけですが、詳細は書籍などをご覧下さい。

ご本人は腰かけた状態でもいいし、ベッドや布団で横になっている状態でも行えるので、使い勝手の良い方法です(セルフでも出来ます)。







若いのに姿勢が悪い人など、腹筋が弱くて頭の位置が下がっている人の場合は、これだけで頭の位置が正常の高さに戻り得ますが、

あまり動かない生活をしている高齢者(ベッドや車いすで長時間過ごす高齢者)などは、腹筋だけではまだ要素が足りない場合が多いです。

その場合によくある「土台の不安定さ」の問題を、次の回ではお伝えして行きます。

腰掛けた際に上半身を支える「土台」になるのは、「お尻」ですね








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■編集後記
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昨日、ようやく新作の一つを入稿しました。→https://no-pain-yes-gain.com/free/w361

コロナ禍で苦しむ人に少しでもラクになってもらいたいと想い、心身のセルフ・ケアに関する本を3つ(同時進行で)執筆して来た中の1冊目です。

今回入稿したのは、その中でも「心」のセルフ・ケアがテーマのもので、順調に行けば数日で、Amazonから発売になる予定です

これまでの作品同様、kindle Unlimitedにご登録の方は無料でご覧になれますよ(「読み放題」の対象です)。







もともと「不安」や「ストレス」に苦しみやすい人、

コロナ禍で尚更それが顕著な人、などなど

心が重く苦しい人に、拍子抜けするくらいシンプルな方法でラクになってもらうのが主旨です。

特に、これまで色んな方法を試したけど、うまく行っていない、まだ苦しいという人には、おススメです。







ニュースを観ていると、特定地域への緊急事態宣言が延長される話なども出ており、人々の心を重く苦しくする情報が次から次へ出て来ます。

「ニュースを観ないようにする」というのも一つの手ではありますが、ワクチン情報などは欲しいので、全く観ないわけにも行きません。

大事なのは、そういうネガティブな情報に接した時でも、あなたの心が重くならないようにする方法ですね。

ネガティブな情報に限らず、日常生活で様々なストレス要因に接しても、あなたの心がラクな状態を保てればいいわけです。

そして、それがカンタンな方法で実現できるなら、尚いいですね。







今回入稿したものは、たった一つの作業(「あること」をやめてもらうだけ)で、あなたの心が軽くラクになり得るだけでなく、

これまで「ストレス」に感じていた対象が、今後あまりそう感じなくなる可能性もあります。

良い意味で色んな「執着」が減って(良い意味で「どうでもよくなって」)行き得る方法なので、どんどんラクになって行って下さい

コロナ禍に限らず、あなたの心をずっと守ってくれるツールになると嬉しいです。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172