第102号:レナト式リハビリのフロー6:転倒した際にぶつけたのは、お尻(しりもち)

 

 

 

<第102号(2021.4.3)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第102号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー6

  「転倒した際にぶつけたのは、お尻(しりもち))」



■編集後記:お尻の筋肉が大きいのは、大きな仕事をするためです





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■レナト式リハビリのフロー6

  「転倒した際にぶつけたのは、お尻(しりもち)」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「在宅生活の継続(入院や施設入所をしない生活の継続)」↓

「あなたの高齢のご家族は、最近実際に転倒しましたか? 」↓

「Yes(最近、転倒した←入院はしていない)」↓

「転倒した際に、どこをぶつけましたか?(打撲や擦り傷ができた部位)」↓

「お尻(しりもち)」となります(該当するURLは以下です)↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w191

階層が増え、少しフローらしくなって来たかも知れませんね(笑)








もし、立っている状態から「力を抜くと」、股関節や膝関節など、体を支えていた各関節は重さに負けて「カクっと」曲がりますね。

重心がやや後方にある人の場合、力が入らないと(入っても不十分だと)「しりもち」をつくような形で落下します。

重い上半身を支える仕事は、骨や筋肉などの協働作業ではあるのですが、その主役は「お尻まわりの筋肉」です。

そのような大きな仕事をするために、生まれつき大きく設計されている筋肉なので、痩せてフニャフニャになると大変なことになりそうですね。







「転倒=上半身の落下」と言えますが、前や後ろなど「どちらの方向へ落下するか」は、物理的な要因で決まります。

「しりもち」の場合は、普段それを食いとどめている主役が「お尻の後方や下方の筋肉」であるため、

そこが弱くなると、引き伸ばされる力に負け、股関節が「カクっと」曲がってしまいやすくなります。

程度が大きいと「しりもち」になりますし、小さいと膝と連動して「膝折れ」になったりもします↓

関連動画にも「膝折れ」に関するものを掲載していますので、ご確認下さい(https://no-pain-yes-gain.com/free/w191)。







筋力低下のような物理的な要因が改善されていないと、再び「しりもち」をつくのは時間の問題かも知れません。

しかも、今度は大ケガになりかねないので、手術・入院となってしまいかねません。

その可能性を下げるべく、「お尻まわりの筋肉」が痩せているなら、つくってあげて下さいね。

レナト式リハビリでは、「トントンするだけ」でカンタンにつくる方法もご紹介していますので、余地を埋めてみて下さい。







次号では、「前方へ」転倒してしまったことがあるケースの話へ進みましょう。

やはり物理的な要因が改善されていないと、再び転倒する可能性が高いですからね。






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■編集後記
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生き物の「進化」は、とても合理的です。

現在の人間の体も、長い年月を経て「理にかなった設計」に進化していますね。

しかし、逆に言えば、体の各パーツが本来の仕事をしなくなると、その合理性が一気に崩れてしまいます。

しかも、大きな仕事をしていたパーツほど、機能しなくなった際の影響や被害も大きく・深刻なものになりますね。






人体の筋肉の中で、最も大きな部類に入るのが「お尻まわりの筋肉」です。

大きな筋肉は大きな仕事をするために大きく設計されているので、これが痩せてフニャフニャになってしまうと、

重い上半身を支えるシステムが崩壊し、転倒しやすくなるのは自然なことです。

しかし、現実的には、お尻が痩せてきているのに、放置されている高齢者などを多く見かけますし、

病院から退院して来た人のお尻が痩せている場合などは、「病院のリハビリは何をやってたんだろう?」と疑問に感じてしまいます。






お尻の筋トレを「負荷が大きくハードなもの」と思い込んでいると

元気でない高齢者には何もしてあげられないことになってしまいますが、

レナト式リハビリのような「トントンするだけ」の方法もあります

在宅生活を続けたい人、同居のご家族に続けて欲しい人は、必ず「お尻まわり」を意識して下さいね。









最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172