お尻(しりもち)
「転倒=上半身の落下」ですが、その落ち方
には、いくつかのパターンがあります。
「お尻を打ちつけた(しりもちをついた)」
場合は、上半身が下方へ落下したということ
ですね。
重い上半身の落下を食い止める大きな仕事は
骨や筋肉などの「協働作業」ではありますが、
その主役は「お尻まわりの筋肉」です。
お尻の筋肉が生まれつき大きく設計されて
いるのは、大きな仕事をするためですね。
そのお尻まわりの筋肉が痩せてフニャフニャに
なっていると、重い上半身を支えきれず、
(上半身の落下=)転倒しやすくなります。
「しりもち」の場合は、たちくらみ等の場合を
除いて、お尻の筋肉の中でも特に後方や下方の
部位が痩せてしまうと起こりやすくなります。
痩せて弱くなっているため、引き伸ばされる
力に負けやすく、脚の付け根(股関節)が
曲がりやすくなってしまうためです。
こういう場合、お尻の筋肉をつけてあげれば、
「しりもち」を起こしにくくできるのですが、
お尻の筋肉を高齢者などでもカンタンにつけ
られる方法が必要になりますね。
若い人が行うような負荷が大きい筋トレは
無理があるので、「レナト式リハビリ」では、
ドアをノックするようにトントンするだけの
カンタンな方法をご紹介しています。
この方法なら、高齢者などあまり動けない人や
動きたがらない人に対しても行えますし、寝た
切りの人に対しても臥位の状態で行えます。
冬場は布団から出てくるのを嫌がる高齢者など
に対しても、施すあなたが布団に手をいれて
あげれば行えます。
相手からすれば、あたたかい布団に入ったまま
心地よいトントンの刺激でお尻の筋肉がつき、
転倒しにくくなるので、拒否されにくいです。
より効果が出やすい工夫や、逆に効果が出に
くくなる注意点などの詳細は、出版作品
「家族もできるリハビリ・シリーズ」の
2作目に書かせてもらいましたので、
よかったらご覧下さい。
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【該当書籍】
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