第99号:レナト式リハビリのフロー3:リハビリ職だが、結果を出せている「手ごたえ」が乏しい人

 

 

 

<第99号(2021.3.13)>

 

 

 



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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第99号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー3

  「リハビリ職だが、結果を出せている手ごたえが乏しい人」



■編集後記:ピンチをチャンスに





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■レナト式リハビリのフロー3

  「リハビリ職だが、結果を出せている手ごたえが乏しい人」


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今回のタイトルも、前回ご紹介したフローの扉ページに登場するスタートの部分の一つで、

クリックしてもらうと、以下のページに進みます↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w178








こちらのスタートから始まるフローは、リハビリ(専門・関連)職の人が、「伸び悩んでいる」場合などに、見てもらいたいフローとして用意しました。

なので、一般の方に直接向けた内容ではないのですが、業界の内部事情?というか、

普段「リハビリの先生」と呼んで関わっている人に、どのような背景や事情があるのかの参考にはなるかも知れません。

今回は、「さわり」の部分だけご紹介して、次号からはまた、ご家族向けの内容に戻す予定です。

この治療者側の話は、いずれ掘り下げてご紹介するかも知れません










以下は、あくまで「私見」としてご紹介します。

リハビリ職も人間ですので、資質や努力の仕方などに個人差があります。

加えて、職場によっては経験年数による「縦社会」の縛りが強い所が少なくありません

(私は病院・整形外科クリニック・高齢者施設・訪問看護ステーションでの勤務を経験しましたが、病院が最もその傾向が強かったです)。

放っておいても自分でしっかりと成長して行ける人なら良いのですが、そうでない人の場合は、

最初に入った職場の意欲やレベルによっては、縦社会(先輩たち)の悪影響をモロに受けかねません。








そもそもリハビリ分野では悩ましいことに、養成校で習ったことをそのまま臨床でやろうとしても、

治療成績があまり良くならない(良い結果が出る割合が低い)傾向があることです(もちろん、個人差はありますが)。

例えるなら、自動車の教習所で習ったことだけでは、実際の路上の諸問題を解決できる割合が高くない人が多いようなものです。

それだけリハビリで取り扱う人間の体が複雑なためかも知れませんし、養成校でそれを数年のカリキュラムで伝えきるのは物理的に不可能なためかも知れません。

そうなるとやはり、自動車と同じく、路上(臨床)に出てから、各自が試行錯誤しながらスキルを高めることになります。









しかし臨床に出ると、大きく2つに分かれる傾向があります。努力し続ける人と、資格を取ったから(食いっぱぐれることがなくなったから)あまり努力しなくなる人とにです。

もともと努力型でない人であれば、最初に入った職場の先輩方の意欲が高くない場合は、それに染まってしまうかも知れません。

また、努力し続ける人の中でも分かれます。適切な方向に努力できる人と、右往左往して迷路に迷い込んでしまう人です。

もともと論理的に(自己)分析できる素養のある人は前者になり、そうでない人は後者になりかねません。

後者の場合は、やはり最初に入った職場の先輩などが適切な方向に導けるレベルにないと、新人を迷路に誘導しかねません。

こういうことは、リハビリ業界に限ったことではないんでしょうけどね。。。









皆さんがこれまで関わってきたことがあるリハビリ職の人は、どのような印象でしたか?

少子超高齢社会なので、リハビリの仕事は恐らく「引く手あまた」な状態が続くと予想されます。

つまり、あまり努力しなくても食べて行ける人も、残念ながら少なくないわけです。

ちなみに、「良いリハビリ専門職の見分け方」というテーマで、動画をいくつか作ったことがあるので、ご紹介しておきます↓

https://www.youtube.com/playlist?list=PL87Hh0oDQOddkAvyJsp92dpLTsN0ga52X








私としては、努力し続けられる人が迷路にハマって困っているなら、少しでも「出口」に迎えるサポートをしたいのです。

そういう想いで専門職向けの動画なども作ってきた経緯もあり、

今回作成している「レナト式リハビリのフロー」でも、そのような人向けの内容を入れることにしました。

フローの中には、技術云々の「枝葉」の話より、どのように成長して行くかという「幹」の話を今のところ主な内容にしてありますが

今後は必要に応じて枝葉の情報も追加するかも知れません。一般の方(ご家族の方)も、よかったらご覧下さいね。









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■編集後記
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私は基本的に「善悪」は存在しないというスタンスです。

立場が異なれば「正義」が異なるので、善悪を判断する規範も異なるからです。

なので、上記の「良いリハビリ専門職の見分け方」という表現は、実は便宜上そうしているだけです。

「良いリハビリの先生」の条件は、利用者さんによっても異なりそうですしね(治療成績は良いに越したことはないでしょうけど)。







余談ですが、私が現在執筆中の新作は3つあり、

そのうちの一つは「否定しない」というテーマにする予定です。

心をラクに生きてもらうために、「負の感情をまとわせた否定」をしない、という話にするつもりです。

「けしからん系」の否定をしても・されても、心が苦しくなるからですね。







ただでさえ日常が大変だった人で、コロナ禍で更に大変さが増してしまった人などは、メンタルケアがより大事になっています。

自分の中に「規範」や「観念」、「善悪のジャッジ」が増えすぎると、自分自身を苦しめかねません。

この機会に「新たなメンタルケアの方法」を獲得してもらえば、コロナ禍の逆風を追い風に変えられるかも知れません。

「ピンチはチャンス」ですね。新作が出る時は、このメルマガでもご紹介させてもらいます。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172