第95号:在宅生活の環境整備25:人的環境⑮ ~片麻痺:混乱している体は、安心(安定)の方向へ誘導~

 

 

 

<第95号(2021.2.13)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







最近は、「在宅生活の環境整備」に関する動画をご紹介しています

もともと、超高齢社会で病院のベッド数が不足したり、

高齢者施設は(職員不足で)入所制限がかかったり、と

病院や施設に入れないから「自宅で」「在宅医療を」という人が増える傾向にありました。







仮に施設などに入れるとしても、住み慣れた自宅で何とか生活を続けたい人や、

経済的な問題で(在宅医療の方が費用が抑えられるという理由で)在宅生活の継続を選ぶ人も少なくありません。

ならば、少しでも在宅生活を継続できるよう、留意点や工夫などをご紹介して行きます。

最近は「環境要因の一つである、人的環境(ご本人や周囲のご家族など)」に関する動画をご紹介しています。








第95号は、こちらです↓


■在宅生活の環境整備

  「人的環境15 ~片麻痺:混乱している体は、安心(安定)の方向へ誘導~」



■編集後記:あなたの肉体は、何年もちそうですか?





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■在宅生活の環境整備

  「人的環境15 ~片麻痺:混乱している体は、安心(安定)の方向へ誘導~」


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「自分自身のこと」は意外に自分で分かっていないように、

「自宅」のことも、意外に分かっていない場合があります。

そのために「転倒で大ケガ→入院→施設入所→自宅へ戻れず」とならないように、

こういうことに留意して下さいね。↓







「【家族もできるリハビリ】片麻痺:握った指を伸ばし、足の裏を床につけやすくする方法」(3分20秒)
https://www.youtube.com/watch?v=H7PGw1LDwJs&list=PL87Hh0oDQOdclnaYJOjpn-gSEZiZqfh5P&index=2





動画の中では、

1.「脳卒中後遺症の片麻痺(過緊張タイプ)では、手が握ったまま・足がつま先立ち状態になりやすい」

2.「非麻痺側に頼る姿勢保持や動作では、無理な筋肉の使い方になるため、過緊張が増大・悪化しやすい」

3.「過緊張が増大・悪化した状態なのに、指などを伸ばそうとしても無理があり、逆効果になりやすい」


などについてお伝えしています。










この動画は、メルマガ第31号(片麻痺シリーズ)でご紹介したものの再登場ですが、

前回のメルマガで「仕組みを把握しないと、ムチャしてしまう」という内容をお伝えした流れで、

以前とは切り口を少し変えて取り上げます。

今回も、環境要因の中でも(ご本人や周囲の人がやってしまう)人的な要因である「逆効果」についてのお話です。











麻痺というと、手足が動かしにくくなる「運動の麻痺」を思い浮かべそうですが、

感覚情報(触覚や痛覚など)を得にくくなる「感覚の麻痺」も重要な要素です。

一般の人で言えば、麻酔の注射を打って一時的に感覚が鈍くなった経験や、

長時間の正座で脚がしびれた経験などが比較的近い体験かも知れません。











問題は、確かな感覚情報が脳へ届かないと、脳としては適切な命令を下しにくいことです。

極端に言えば、自分の体がどういう場所に置かれているのか分からないと、適切な筋肉の緊張を保ちにくい(こわくて過剰な緊張になりやすい)ですね。

脳は「司令塔」です。会社など人間組織ならトップにちゃんと情報が届かないと、適切なタイミングで適切な指示を出せず、組織全体が混乱するようなものです。

混乱した体(ガチガチに力んで緊張した体)では、感覚情報が更に入りづらくなる「悪循環」にハマりやすく・抜け出しにくくなります。










混乱してしまっているのに、それを悪化させるようなアプローチをしてしまうのは、人的要因と言えます。

混乱している相手(体)には、まず「安心(安定)」を与えてあげましょう。

「安心(安定)」→「リラックス」→「感覚情報が入りやすい状態」に戻すよう誘導してあげると良いですね。

「レナト式リハビリ」の体の土台や柱をつくる方法は、(弛緩麻痺でなければ)片麻痺に対しても行えます。

よかったら、ご覧ください↓



・家族もできるリハビリ・シリーズ→https://no-pain-yes-gain.com/free/w25








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■編集後記
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肉体って、興味深いです(突然ですが、笑)。

本人に意識があるないにかかわらず、基本的には論理的に出来ていますね。

「こういう食べ物をこれだけ食べたから、お腹をこわした」とか、

「こういう刺激を筋肉に入れると、太く強くなる」とか。







そういう「法則(方程式?)」をたくさん知っているほど、肉体のコントロールやマネージメントが上達します。

大昔のように寿命が短い時代なら、やりたいようにやって、はいサヨウナラ、という生き方もアリだったかも知れませんが、






現代は「人生100年時代」とも言われ始めている通り、肉体のマネージメントが不足すると、ご本人や介護するご家族が大変な想いをする時間が非常に長くなってしまいます。

どうせなら、できるだけ人生の最後まで「自己実現」できる肉体を保てるといいですね。



「レナト式リハビリ」は、そういう人の味方です↓

https://no-pain-yes-gain.com/


「疲れのマネージメント」に関する絵本的な本も出しています↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w31








最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172