第24号:「家族もできる、片麻痺へのリハビリ」その5

 

 

 

 

<第24号(2019.9.28)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。
理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。








さて、第24号は、こちらです↓


■「家族もできる、片麻痺のリハビリ」

  その5:転倒予防・対策:お尻の筋肉で「骨折」を防ぐ!


■編集後記:レナト式リハビリは「人間に共通する部分をリハビリ」するので・・

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■転倒予防・対策:お尻の筋肉で「骨折」を防ぐ!
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さて、

このメルマガの第20号からは、脳卒中(脳出血や脳梗塞など)の後遺症である「片麻痺」へのリハビリに関するシリーズが始まっています。




第22号からは、「どの筋肉を優先的につくるのか」というお話に入り、

「お尻まわりの筋肉からつくる」という理由や動画のご紹介が始まりました。

(厳密には、身体の中心である『腹筋の締り』から整えるのですが、説明の都合上、『お尻まわりから』としています)





では、3つ目の動画をご紹介します↓






「転倒予防・対策:お尻の筋肉で「骨折」を防ぐ!」(2分32秒
https://www.youtube.com/watch?v=6Bul9GffmwA&list=PL87Hh0oDQOdeJGeEkLxHw-3VliJkyC3aC&index=2





動画の中では、

・「誰しも、何らかの拍子にバランスを崩して尻餅をついたり、転倒したりすることはある」

・「尻餅の場合、『お尻まわりの筋肉』が痩せていると、『クッション』の役割を果たせず骨折しやすくなる」

・「まずは転倒ゼロを目指すが、転倒してしまった際に『大ケガを防ぐ仕込み』も大事」

などについてお伝えしています。






前号でも「お尻まわりの筋肉」が転倒(=上半身の落下)を防いでくれる主役であることをお伝えしましたが、

人間の体は各パーツが「1石何鳥」にも機能するように進化して来ているため、

「お尻まわりの筋肉」も何通りもの仕事をこなします。





その上、「お尻まわりの筋肉」は、人体の中で最も大きな筋肉が集まる部位なだけに、

極めて重要な仕事を兼任してくれています。

その一つが、実際に尻餅をついた際の「天然のクッション」としての仕事です。





単に腰かけている時ももちろん、お尻まわりの筋肉は骨盤と座面との間で「クッション」の機能を果たしてくれていますが、

尻餅などのように強い衝撃に対応する際は、尚更その仕事がクローズアップされます。

上半身はかなり重いのに、それが落下して固い地面や床に激突するわけですし、

骨粗しょう症などがあれば、尚更、骨折しやすくなります。





本来、お尻まわりの筋肉は、そのように「天然のクッション」としての機能を持っているのですが、

これが痩せてフニャフニャ・ペチャペチャな状態では、とてもその仕事をこなせません。

在宅でほとんど動かない生活をしている人や、退院時にお尻まわりの筋肉がつくられた状態で帰宅していない人など、

早くお尻のクッションを取り戻してあげないと、(転倒もしやすい上に)転倒した際の骨折の危険性が高い状態です。





レナト式リハビリでは、苦しい筋トレなどは不要で、

ご本人はほとんど何もしなくても筋肉がつきますし、

施す人も「トントンするだけ」で負担が少ないので、継続しやすいです。

毎日やれば、早い人なら1週間くらいでお尻まわりの筋肉のボリュームや弾力感の向上が触って分かるようになります。





そうなれば、動作の安定感も、周囲から見て「以前とは違う」と分かってきますよ。


●参考動画↓

「【家族もできるリハビリ】筋トレ:高齢者や片麻痺の方向け」(2分28秒)
https://www.youtube.com/watch?v=xxYTVsBDIM0&list=PL87Hh0oDQOddlrUTKub3gp7hUxgsd26uT&index=1





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■編集後記
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今回のシリーズは「片麻痺のリハビリ」とは銘打っていますが、

レナト式リハビリは「人間に共通する部分をリハビリする」ので、

基本的には片麻痺でなくても全ての人が対象です(動作が不安定な高齢者など)。


●参考動画↓

「【レナト式リハビリでは】「人間に共通する部分」をリハビリします」(2分11秒)
https://www.youtube.com/watch?v=rkk5aF7sZT8&list=PL87Hh0oDQOdcJfSzz2mPKkqV69SYrTf6H&index=2





今回ご紹介した1本目の動画の中では、私自身が尻餅をついた経験談が登場しますが、

尻餅をついた際、太腿の付け根付近の骨を床に打ちつけました。

よく「大腿骨頸部骨折」といって、尻餅をついた際に骨折する部位があるのですが、

自分が尻餅をついたことで「ああ、本当にここを打つんだなあ。お尻のクッションがない人なら折れるわけだ」と

実感した記憶があります。






在宅で動作が不安定な人(片麻痺や高齢者など)がいくら気を付けていても、

やはり何らかの拍子に転倒してしまうことはあり得ます。

ならば、「転倒しても骨折などの大ケガをしない、入院しない程度の軽傷で済む」ようにしてあげたいです。

入院や手術などの大ごとになると、ご本人だけでなく、ご家族なども大変ですからね。






私は訪問リハビリをしていた頃、よくこの「仕込み」を利用者さんの体に入れていました。

なんせ、「何度も転倒しているから、訪問リハビリして下さい」とオファーが来るのに、

実際に訪問できる頻度は、(制度や事業所の都合などで)「週1回60分のみ」というケースが多かったので、

少ない介入頻度でも「転倒しにくくなり」、「転倒しても大ケガはしにくくなる」ように、利用者さんの体に治療効果を残す工夫をし続けていました。






濃密な治療刺激を入れることで、介入頻度は少なくても、転倒しにくくなるケースがほとんどでした。

ご家族は24時間ずっと、ご本人を見守ったり介助したりするわけにはいかないので、

ご本人の体の中に、こういう「仕込み」を入れておくことは大事ですし、それを誰でも簡単に行えることが大事ですね。

次回のメルマガでは、「お尻まわりの筋肉」が「見守りのない時間帯に活躍してくれる話」をご紹介する予定です。








最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


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