第23号:「家族もできる、片麻痺へのリハビリ」その4

 

 

 

 

<第23号(2019.9.22)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。
理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。








さて、第23号は、こちらです↓


■「家族もできる、片麻痺のリハビリ」

  その4:転倒予防:転ぶ方向やタイミングに、偶然なし


■編集後記:硬くなった体で転倒すると、大変ではありますが・・

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■転倒予防:転ぶ方向やタイミングに、偶然なし
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さて、

このメルマガの第20号からは、脳卒中(脳出血や脳梗塞など)の後遺症である「片麻痺」へのリハビリに関するシリーズが始まっています。




前号からは、「どの筋肉を優先的につくるのか」というお話に入り

「お尻まわりの筋肉からつくる」という理由や動画のご紹介が始まりました。

(厳密には、身体の中心である『腹筋の締り』から整えるのですが、説明の都合上、『お尻まわりから』としています)





では、2つ目の動画をご紹介します↓






「転倒予防:転ぶ方向やタイミングに、偶然なし」(2分29秒)
https://www.youtube.com/watch?v=DgSGHpSwTFw&list=PL87Hh0oDQOdeJGeEkLxHw-3VliJkyC3aC&index=5





動画の中では、

・「転倒に偶然はなく、基本的には物理的な問題で起こる」

・「『お尻まわりの筋肉』の弱い側と、転倒の方向には関連がある

・「転倒→大ケガ→入院では在宅生活を続けられないため、お尻まわりの筋肉をつくる必要がある」

などについてお伝えしています。






「転倒=上半身の落下」で、それを支えるのは筋肉などの協働作業ですが、

その主役である「お尻まわり」の筋肉が弱くなるパターンを大きく2つ(後方、側方)に分けてお伝えしてします。






筋肉が弱いと、引き伸ばされる力に抵抗し切れません。

上半身が落下する力に対して抵抗できないと、脚の付け根(股関節)が曲げられてしまい、上半身が落下(転倒)します。






ご家族がフラつき始めているなら、どちら側へなのか、

または実際に転倒したことがあるなら、どちら側へなのか、

そういう実際に起こった現象や事実から、お尻まわりの筋肉の弱い側を推測して、

実際に触って痩せてフニャフニャになっているなら、

レナト式の簡単な方法で、お尻まわりの筋肉をつくってあげて下さいね。





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■編集後記
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転んで骨折する人、しない人には、それぞれ物理的な理由があります。

骨折してしまう人の要因の一つは、「体の柔軟性が低下している(体が硬くなっている)」ことです。

つまり、柔軟なら衝撃を逃がせたのに、硬いために局所に衝撃がかかってしまうので、

骨なら折れてしまう可能性があるためです。






体の柔軟性を保つのは大事ですし、私もそういう出版作品や動画を作っていますが、

「日々、体の柔軟性を保ちましょう」と言われても、現実的にどれくらいやれそうですか?

私は「絵にかいた餅」が大嫌いなので、実際には体が硬い状態で転倒しても、

骨折しにくい状態にしておいてあげたいと考えます。





次回のメルマガでは、「お尻まわりの筋肉」がそんな時に大活躍してくれるお話をご紹介する予定です。








最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46