収入を確保しつつ、質の高いリハビリを提供する人になって欲しいです
世間では、介護職や保育職の賃金の低さが問題になっていますが、
どっこい、リハビリ専門職の賃金も安いのです(具体的な金額は言いませんが、苦笑)。
賃金が安いと生活設計がしづらいため、当然ながら、
「もっと収入を得るには、どうしたらいいか」という思考になります。
リハビリ専門職の中には、「医療保険・介護保険制度の中では、望む収入額はムリ」と、
自由診療や、(開業権はないので)整体のような感じで開業する人がいますし、
増えている印象を受けています。
法律内であれば勿論、個人の自由ですので、別に良いのですが、
「腕のいい人」 が流出してしまうことを、私は懸念しています。
「報酬額で正当に評価されたい」←人間として、当然の欲求です。
「治療成績の良くない治療家たちと、同じ報酬では我慢できない」←ごもっとも、です。より良い努力をしているあなたには、ふさわしい報酬があった方がいいですね。
「医療保険や介護保険ベースでの収入では、将来、家族を養えない」←望む生活レベルなどにもよりますが、否定しにくい現状はあります。
でも、それでも、あえて言うなら、
「そういうものを超えて、目の前の苦しむ人々に尽くせる人」には、残って欲しいです。
それに、収入は何も、本業のみから得るものとは限りませんね。
コロナ禍で「副業」を認める会社なども増えていますし、
老後資金問題から「投資」分野も活性化しているようです。
そういう何か別な手段で収入を伸ばして行くのも、一つの方法ではありそうです
(決して、それらをお勧めしているのではないですし、やるなら自己責任です。無責任なことを言うつもりもありません)。
ただ、「腕がいいリハビリ専門職」を自覚している人なら分かるはずですが、
「治療成績が良い=分析・改善の能力が高い」と言えますので、
基本的に、投資でも経営でも、その能力でうまく行く可能性が比較的高いと考えられます。
「投資収入で生活資金はOK、本業のリハビリは薄給だけど、
目の前に苦しんでいる人達がいるから、やってやるさ」というような、
「奉仕の精神」と「腕の良さ」とを持つリハビリ専門職が
削られ行く医療保険や介護保険のサービス内でリハビリを受けている人々を
支え続けてくれると嬉しいです😄
リハビリ専門職にとって「不利な条件(より少ない介入頻度・介入時間、症状の重さ、環境の悪さなど)」の中で良い結果を出し続けられる人が、
「本当にスキルの高い人」と言えますし、本来もっと高く評価されるべき人です。
今後、在宅医療がさらに増えると、一般的に介入頻度が少な目の訪問リハビリでは尚更、
そういう能力の高い人、心意気のある人が求められますね😄