第18号:「病院などで治らなかった痛み」その11:膝の痛み:膝より「下」に問題がある場合

 

 

 

 

<第18号(2019.8.18)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。
理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。








さて、第18号は、こちらです↓


■「病院などで治らなかった痛み」

  その11:膝の痛み:膝より「下」に問題がある場合


■編集後記:150本記念動画ができました

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■膝の痛み:膝の痛み:膝より「下」に問題がある場合
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前シリーズでは、動作改善に必要な「2本柱」の話を各動作を通して、させてもらいました。

その中に登場した「動作をジャマするもの」の代表例に、「痛み」があります。




「痛み」と言っても色んな種類がありますが、薬や手術などで対応するタイプの「痛み」ではなく、

ここでは「徒手」で対応できる「痛み」と、その改善方法などについて、ご紹介して行く予定です。






さて、今回の動画は、こちらです。



「膝の痛み:膝より『下』に問題がある場合」(3分43秒)
https://www.youtube.com/watch?v=6Hq04oZDDp8&list=PL87Hh0oDQOddcjvPF-0dvutm6kVMe4eI7&index=15





動画の中では、

・「膝自体に問題がなかったのに、上や下からなど、膝の周囲からの影響で痛みが出てくる」

・「下からの影響の中には、脛の骨を載せる足部が外反母趾の影響などで傾き、脛の骨も傾くことで地面からの反力がイレギュラーな力となり膝に負担をかける場合がある」

などについてお伝えしています。






前回と今回は関節に対して「イレギュラーな力」が加わることで起こる痛みで、

TVコマーシャルなどでもよく登場する、「膝」を例に挙げています。






関節は骨と骨との連結部で、膝関節は太腿の骨と脛(すね)の骨との連結部ですね。

つまり、地面からの反力は脛の骨を介して膝関節にかかってきます

通常の力のかかり方であれば、もともとの体の設計図に適合しているので、膝もそうそう損傷するものではありませんが、

O脚などの傾いた骨を介してイレギュラーな力が膝関節にかかり続けると、痛みが出やすくなります。






脛の骨が傾く要因の例として挙げた「外反母趾」は、特に女性にポピュラーな変形ですし、

足部のアーチが崩れるため、足部の上に載っている脛の骨まで傾いてしまいます。

OLなどの方で膝が外を向いたまま歩いている場合は、外反母趾などの影響が多いかも知れません。






また、高齢者施設などで介護スタッフを見ていると、

若い女性スタッフでも膝が外へ向いたまま歩いている人が少なくありません。

介護は力仕事をせざるを得ない場面も多いため、脚を開いて踏ん張ることを繰り返すと、

動画の中でお話ししたように、脚の外側の筋肉などが硬くなって、

それが付着している骨盤を外側へ引っ張るため、更にO脚やガニ股になって行く「悪循環」に陥りやすくなると考えられます。






いずれにしても、

変形というのは固定化してしまうと、なかなか戻しにくいものであるため、

膝が外へ向いていると気づいたら早目に修正できるに越したことはないですし、

膝より上や下の要因で膝が痛くなることが多いため、痛む膝への対処療法だけでなく、それらの要因をできるだけ取り除きたいですね

膝に痛み止めの注射を打ち続けるのは、けっこう大変ですからね・・。





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■編集後記
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前回の編集後記の続きですが、おかげさまで、動画作成数が150本を超えました。

その記念に、100本記念の時と同じく、ご自分で出来る簡単な「筋トレ」の動画を作成しました↓




「【動画150本作成記念】セルフ・リハビリ:動作中も『トントンするだけ』で筋肉をつくる」(5分24秒)
https://www.youtube.com/watch?v=7HC-u4Ar6x8&list=PL87Hh0oDQOdcuwZdbh1nlOEpvEHqFsrW7&index=2




「トントンするだけ」で簡単に筋肉をつくる方法を、より効率的に動作の中で行う方法をご紹介しています。

ラクに行いたい動作の代表として、階段や坂などを上る動作を例に挙げていますのが、

要点をおさえれば、他の動作にも応用できますので、よかったら試してみて下さい。






最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


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