第144号:レナト式リハビリのフロー48:移動(車椅子)介助で困っている2

 

 

 

<第144号(2022.1..22)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第144号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー48

  「移動(車椅子)介助で困っている2」



■編集後記:あたたかい恰好にしてあげて下さい





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■レナト式リハビリのフロー48

  「移動(車椅子)介助で困っている2」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(車椅子)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w210










前回からは「移乗(車椅子)介助」のお話に入っていて、

今回は、車椅子介助で比較的大変な「段差昇降」のお話に進みます

屋内の段差も多少大変ですが、屋外の段差などは尚更大変です。

段差自体が傾いていたり、対向者や自転車が来て焦ったりしやすいので、ラクにサッと行いたいですね。








上記URL内の関連動画の中では、まず「昇時」の場面をご紹介しています。

車椅子の前輪を浮かせるためには(ティッピング)レバーを介助者が踏みますが、

この際にちょっとした「コツ」があるので、今回はそのお話です。

レバーを踏むことには違いはないのですが、その際の車椅子の操作次第で、前輪を挙げるラクさが異なります。







結論から言うと、介助者は(横から見て)「手で円を描くように操作」すると、効率よく前輪を挙げることが出来ます。

車椅子の形状を思い浮かべてもらうと良いのですが、レバーをそのまま踏むだけでは、実際、あまり前輪が効率よく浮く感じがしません。

シーソーのような、いかにも「てこ」という形をしていればまだしもですが、

車椅子は座席もあるし、人間も載っています。しかも「車輪」があるので、それに合わせた操作をした方が効率よく前輪を浮かせられます。








具体的にご紹介します。

介助者は足でレバーを踏みながら、両手は「ハンドグリップ」を握って操作しますが、

その両手は決して真下に降ろそうとするのでなく、やや後方を通って「円を描くように」ハンドグリップを降ろそうとすると、

伝わる力が効率的になり、結果的に人間が載った車椅子の前輪が挙がりやすくなります。

相手の体が大きかったり重かったりする場合は特に、介助者が疲れてしまうので、こういう労力の節約は地味に大事な要素になりますね。







次回は、前輪が挙がった後に、効率よく段差に昇るお話に進みます

教科書的な方法だと疲れてしまう人には、使い勝手の良いラクな方法がありますよ。







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■編集後記
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真冬の気温になって来ました。

高齢化社会を反映するように、街を歩いていると、車椅子に乗って介助者に押してもらっている高齢者を何人も見かけます。

それぞれにあたたかそうな格好はしているので、見ていて少し安心しますが、

「動かない人」や、そのせいで「痩せている人(筋肉が少ない人)」は、寒さを感じやすいので注意が必要です。








ご存じの通り、筋肉は熱を生み出すので、動き回っているとあたたかく感じます。

逆に言うと、動いていない人(あまり動けない人)は熱を生み出しにくいので、寒く感じやすいです。

しかも、筋肉が痩せてしまっていると尚更、寒く感じやすくなります。

車椅子を押して動き回る介助者と、車椅子に乗って動かない人とでは、その辺りの前提がかなり異なるので、

ご本人が「暑がり」でない限りは、外出する際は少し多目にあたたかい恰好にしてあげた方がいいかも知れません。








余談ですが、寒いのに外国人(特に男性)が短パンで歩き回っている姿を見たことがあるでしょうか?

そういう人をよく見ると、やはり結構な筋肉量があります。

おそらく、生み出せる熱が多いので、短パンでも大丈夫なのかも知れませんね。

ここで「筋肉があるに越したことはないけど、高齢者に筋肉をつけるのはムリでしょう?」と思い込まないで下さい。

カンタンに筋肉のボリュームや弾力感を増す方法はありますよ↓



【関連動画】筋トレ:高齢者や片麻痺の方向け

https://www.youtube.com/watch?v=xxYTVsBDIM0&list=PL87Hh0oDQOddlrUTKub3gp7hUxgsd26uT&index=1








最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172