第143号:レナト式リハビリのフロー47:移動(車椅子)介助で困っている1

 

 

 

<第143号(2022.1..15)>

 

 

 


 

☆★☆──────────────────────────────────────

家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

───────────────────────────────────────── 


発行人の理学療法士 レナトです。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

第97号からは、私のホームページ内にある「レナト式リハビリのフロー」に関するメルマガをお届けしています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







第143号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー47

  「移動(車椅子)介助で困っている1」



■編集後記:油断大敵





_______________________

■レナト式リハビリのフロー47

  「移動(車椅子)介助で困っている1」

_______________________



今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移動(車椅子)介助(で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w210










今回からは「移乗(車椅子)介助」のお話に入ります。

「ん?車椅子に座った相手の介助なんて、車椅子を押すだけじゃないか?」と思われるかも知れませんが、

通常の移動(屋内や平地)でも多少の配慮はあった方がいいですし

(特に屋外での)段差昇降の介助は、教科書通りやろうとすると介助者が疲れてしまう場合もあるので、

そのあたりの工夫などもご紹介します(上記URL内に無いお話もする予定です)。








いつも私は「介助者は、できれば介助される側を体験できるといい」ということをお伝えしていますが、

車椅子に関しても、介護用品コーナーや福祉用具の展示会などで、実際に乗って体験できるといいですね。

自分が車椅子に乗ると、目線が一気に低くなることや、すれ違う人のスピード感、手が届く範囲が狭くなる実感などなど、

介助に活かせそうな「気づき」が沢山得られますよ。







介助者に車椅子を操作してもらう状況は、もしかしたら、他者に自動車を運転してもらう時と似ているかも知れません。

例えば、あなたが自動車の助手席に乗った時を想像してみて下さい。運転者が「自分本位な」運転をすると、どうでしょう?

助手席にいるあなたの状態を無視して、急発進・急ブレーキ、急に加速・減速などをするようだと、

あなたは「不安や恐怖」を感じるだけでなく、「車酔い」や「首の痛み」まで起こしてしまうかも知れません。

いずれにせよストレスが多く、「安心や心地よさ」とは真逆な乗り心地になってしまいますね。







あなたが介助で相手の体を操作する際も、介助で車椅子を操作する際も、

相手の状態に関心を持ち、周囲の状況も確認しながら、

都度「声かけ」や「確認」によって、相手との「共有率」を高めてあげて下さい。

次回は、車椅子の介助の中でも大変な場合が多い「段差昇降」のお話に進んで行きましょう。





_________________
■編集後記
_________________


高校サッカーの決勝戦での終了間際のプレーが、議論を呼んでいるようです。

点差的には問題なく勝てそうなチームが、試合の終了間際なのにグランドの隅でボールをキープしたプレーが話題になっています。

私は(いつも通り)「立場が違えば正義も異なるので、良いも悪いもない」というスタンスですが(笑)、

これがコロナ対策だったら、「そのシャットアウト感、すごくいい感じ」という印象は受けます。







「油断禁物」というのは、頭の中で分かっていても、実践する時にどれくらい徹底できるかが鍵になりますね。

介助でも「油断」は禁物です。

慣れて来ると、少し相手から目を離したり、確認を怠ったりしてしまうかも知れませんが、そういう時に事故が起こりやすいです。

「注意一秒 怪我一生」は、交通ルールを守る話だけではないですね。







スポーツの世界ではよく「試合終了の笛が鳴るまでは、試合は終わっていない」と指導されます。

負けている側からすれば「最後まであきらめない」ということですし、

勝っている側からすれば「最後まで気を抜かない」ということでしょう。

介助にせよ、個人のコロナ対策にせよ、勝算を高めつつも、油断しないようにして下さいね。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172