第138号:レナト式リハビリのフロー42:移乗介助(で困っている)1

 

 

 

<第138号(2021.12..11)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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発行人の理学療法士 レナトです。いつもお読み下さり、ありがとうございます。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第138号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー42

  「移乗介助(で困っている)1」



■編集後記:「えいやっ」で始める時期に来ているかも





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■レナト式リハビリのフロー42

  「移乗介助(で困っている)1」

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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「ご家族の介護・介助負担の軽減(=ご本人の身体能力向上→その結果として医療・介護費の軽減)」↓

「あなたは、高齢のご家族をケアする際に、特にどの介助で困っていますか?」↓

「移乗(介助で困っている)」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w211










今回からは「移乗(乗り移り)介助」のお話に入ります。

上記URL内の情報(文章)が他の動作介助のページに比べて少な目なのは、

移乗は大きく分けると「立ち上がり」「方向転換」「座り(着座)」に分かれる、つまり、

これまでに既にご紹介した動作から成り立っているからです(重複した内容まで書くと分量が増えるので、URL内にリンクを貼っています)。









ただ、補足したいことはいくつかあるので、一つ一つお伝えして行きます。

まずは、移乗には「道具(用具)」などが登場することです。ベッドから「車椅子」とか、車椅子から「トイレの便座」という具合ですね。

単純な動作能力の要素だけでなく、道具(用具)との関わりも、場合によっては注意が必要になります。

今回はまず、ベッドから車椅子へ移乗する際に、「どこへ車椅子をつけるか」についてお話しします。








結論から言うと、ベッドに対して(腰かけているご本人に対して)斜めにつけるのが一般的です。

理由などは上記URL内にある一つ目の関連動画をご覧下さい。

基本的には動作に不安定性があるから車椅子を使うわけですから、鍛えることが目的でないなら、

ご本人の移乗における移動距離を「最短」にしてあげた方が無難です。








完全に立ち上がれず、中腰のまま方向転換せざるを得ない人の場合は、

車椅子のアームレストや側面の板がジャマになる場合があるので、アームレスト跳ね上げ式の車椅子を使えると便利です。

その場合は、車椅子をベッドに横づけし、車椅子の座面の高さに(電動)ベッドの高さを合わせれば、

上下の移動距離までも「最短」にすることが出来ますね。








動画の中でもご紹介していますが、多少動ける人は逆に危ない行動をしてしまうことがあり得ます。

例えば、車椅子の設置角度が悪いと、フットレストを乗り越えようとしたりすることがあるので、

起こり得る事故を最初から避けられるように、車椅子の位置や角度などを設定する必要があります。

特に、ご本人に認知面の低下が見られるようだと、尚更ですね。








次回は、移乗介助の「着座の場面」で見られる、

ご本人と介助者が「一緒に落下してしまう現象」についてご紹介します。

着地先がやわらかいマットレスなどであっても、落下はコワいし、お互いケガにつながりかねません。

何事も必ず理由があるので、解きほぐして、改善して行きましょう







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■編集後記
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12月も半ばに差し掛かってきました。

日本人はよく「~をしないと、年を越せない」と言っていた民族ですが、最近の人はどうなのか分かりません。

私は「~すべき、~でないと」という重い観念を嫌いますが、大掃除のように「えいやっ」で何かをやることを悪いとは思いません。

何かやる際の「きっかけ」になってくれるなら、それはそれでいいですもんね。







皆さんは「2025年問題」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

団塊の世代が後期高齢者(75歳)となり、国民の4人に1人が後期高齢者になるという、例の問題です。

若い人が少ない(労働力が乏しい)のに、補う手段がまだ充分揃っていません。

介護分野などもしかりなので、各自(各家庭)で動作能力の低下を抑える試みが大事になりますね。







もうすぐ2022年になるので、2025年まで3年となってしまいます。

「えいやっ」で何か始め、地道に積み重ねるなら、そろそろ行動を起こした方が良いでしょう。

ご自分やご家庭の高齢者に適した方法なら(体操やヨガなど)何でもいいのですが、

動くことが億劫になっている人などには、「レナト式リハビリ」は負担が少なく継続しやすいですよ。

私はもともと「2025年に間に合わせたい」という想いで情報を出して来ていますので、お役に立てれば幸いです。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172