第112号:レナト式リハビリのフロー16:立ち上がりが不安定4

 

 

 

<第112号(2021.6.12)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第112号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー16

  「立ち上がりが不安定4」



■編集後記:暑くなると、冷え始めます



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■レナト式リハビリのフロー16

  「立ち上がりが不安定4」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「在宅生活の継続(入院や施設入所をしない生活の継続)」↓

「あなたの高齢のご家族は、最近実際に転倒しましたか? 」↓

「No(転倒していないが、動作が不安定)」↓

「不安定なのは、どのような動作(場面)ですか?」↓

「立ち上がり」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w205










今回も、(イスやベッドからの)「立ち上がり」動作が不安定な場合の「続き」です。

「立ち上がり」に関しては、上記のURLページでもお分かりの通り、比較的要素が多いため、数回に分けてお伝えしています。

前回までで、「力の拠り所」であるお腹(腹筋)に力が入るようにした上で、腰掛けた際の「土台」であるお尻の筋肉もつくりました

今回は、そこまでやっても「まだ上半身が横に傾いている場合」で、上記URL内にある「該当書籍」の3つ目の内容です。

傾きが残っていると、やはり頭が高い位置に戻らないため、効率的な「立ち上がり」を阻害しますね。










「土台」が左右均等化したのに、まだ上半身が横に傾く場合、上半身の「側方の柱(ウエストの筋肉)」に左右差がある場合が多いです。

このケースも確かめるのはカンタンで、実際に左右のウエストの筋肉を触り比べると、ボリュームや弾力感に差を感じます。

ただし、弱い側のウエストに傾く場合もあれば、強い側に傾く場合もあるので、仕組みを関連動画をご紹介しておきます。




【動画:ウエストの筋肉が「弱い」側へ、上半身が傾く場合】

https://www.youtube.com/watch?v=cxKsZGrbQdY&list=PL87Hh0oDQOdeDW4HobWyu55viPfhwKc92&index=1




【動画:ウエストの筋肉が「弱い」側へ、上半身が傾く場合】

https://www.youtube.com/watch?v=-vqokxIMhGI&list=PL87Hh0oDQOdeDW4HobWyu55viPfhwKc92&index=2








ウエストの筋肉を左右均等にして頭を高い位置に戻す

→ご本人の「立ち上がり」動作がしやすくなる

→ご自分で動作を行える割合が高まる

→その分、他者が介助する量が減る

→要介護度が下がれば、関係者みんなにメリットがある

ということですね。






お腹(腹筋)~ウエストの筋肉までの話をまとめた動画も、ご紹介しておきます。



【動画:動作能力の向上で、介助量を減らす】

https://www.youtube.com/watch?v=utLT_NxlBNE&list=PL87Hh0oDQOdeDW4HobWyu55viPfhwKc92&index=3






今回で「下がっていた頭が高い位置へ戻り、物理的に立ち上がりがしやすくなった状態」になりました。

立ち上がり動作の改善に「不足するもの(=各筋力など)」を足したわけですが、これだけではまだうまく行かないケースもあり得ます。

その場合は、立ち上がり動作を「ジャマするもの(=体の硬さや痛みなど)」を取り除けていない場合があるので、

次回はそういう話に進んで行きましょう。いずれも、「レナト式リハビリ」では、カンタンな方法で対応して行きます。









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■編集後記
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最近は、急に夏らしくなったというか、暑くなっていますね。

私はあまり冷房を使わない方なのですが、就寝時に少しだけタイマー付きで冷房をつけるようになりました。

冷房は心地良いのですが、ご自分の手足を触ってもらうと分かるように、体は結構「冷えています」。

「心地良いからしばらく冷房を続けてしまう→しかし、体は冷え続ける」という状態ですので、全身を覆う「筋膜」が縮こまりやすくなります。







全身を覆う「筋膜」が縮こまり、硬く伸びづらくなると、

キツキツの服(全身タイツ)を着ているような状態になります。

この状態で急に動こうとすると、可動性の大きな関節部に大きなストレスがかかるため、

動きづらいだけでなく、首や肩、腰などが痛くなってしまいかねません。








次号では、そういう要素が「立ち上がり動作をジャマする」話をして行く予定です。

特に「腰」が動作時に痛い人は、必見かも知れません。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172