第109号:レナト式リハビリのフロー13:立ち上がりが不安定1

 

 

 

<第109号(2021.5.22)>

 

 

 


 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

第97号からは新シリーズ(レナト式リハビリのフローに関するメルマガ)を開始しています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、引き続きよろしくお願い致します。 







最近は自分のホームページにて「レナト式リハビリのフロー」を作成中です(URLは、このメルマガの一番下にもあります)。

例えば、高齢者の在宅生活でよくある現象(転倒した、立ち上がりにくくなったなど)からフローで進み、

その考え得る仕組みや、対応するには「レナト式リハビリ」の中でもどの方法を使うか、などをお伝えしようとするものです。

フロー「チャート」というほどのものではないのですが、ご覧になった方が情報を参照しやすくなればと願っています。







このホームページのフローは以前から作りたかったもので、色々と情報を詰め込みたいのですが、

「文章長すぎ・情報量多すぎ」になると、せっかくのフローなのに「流れにくくなりそう」なので(苦笑)、

できるだけシンプルな内容に収めようとしています。

そのかわり、ホームページに載せなかった内容や補足などを、このメルマガでお伝えする形にして行きたいと思っています。










第109号は、こちらです↓


■レナト式リハビリのフロー13

  「立ち上がりが不安定1」



■編集後記:ああ、矛盾・・



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■レナト式リハビリのフロー13

  「立ち上がりが不安定1」


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今回のタイトルページまでのルートは、フローのスタートページか

「ご家族に、介護やリハビリを必要とする高齢者などがいる人」↓

「在宅生活の継続(入院や施設入所をしない生活の継続)」↓

「あなたの高齢のご家族は、最近実際に転倒しましたか? 」↓

「No(転倒していないが、動作が不安定)」↓

「不安定なのは、どのような動作(場面)ですか?」↓

「立ち上がり」↓

https://no-pain-yes-gain.com/free/w205










(イスやベッドからの)「立ち上がり」動作が不安定な場合のお話です。

「立ち上がり」に関しては、上記のURLページでもお分かりの通り、比較的要素が多いため、数回に分けてお伝えする予定です。

まずは、「なぜ、立ち上がりにくいのか(立ち上がりにくくなったのか)」という物理的な仕組みを知ることが大事です。

それを誤解していると、リハビリや介助の方法を間違うため、ご本人が再び自力で立ち上がることを阻害しかねません。








今回は「立ち上がり」の中でも「離殿(お尻が座面から浮く場面)」のお話に絞ります。

上記のURLのページでもご紹介していますが、試しに「真上に」立ち上がろうとしてみて下さい。

とてもキツイですね?それが「筋力だけで立ち上がろうとした場合」です。

そんなキツイ動作を1日に何度もやったら、それだけで疲れてしまいそうです。








ということは、一般的な「立ち上がり動作の離殿」は、筋力だけで行うのではない(=別な力を利用している)ということです。

なので、イスなどからお尻が浮かせられない人を見て「立つ筋力が弱いからだ」と思い込まないで下さい。これがまず第一歩です。

そして、腰掛けている相手の「頭の位置」を確認して下さい。(背中が丸まるなどして)低い位置に下がっていないですか?

それでは自重を利用した本来の「理にかなった動き」ができません。だったら、「頭の位置」を戻しましょう、というのが次回のお話になります。








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■編集後記
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世間では「五輪をやる、やらない」の話題が沸騰しています。

「学校の運動会が中止なのに、なぜ五輪はやれるのか」などなど、「矛盾」を指摘する声が溢れています。

何事も「矛盾」があると(整合性が取れていないと)ツッコまれますし、

人命など大事なことがかかっていると、尚更ですね。






リハビリや介助の方法も同じです。

「こうだから、こう」という論理に「矛盾」があったり、辻褄が合っていなかったりすると、やはり良い結果が出にくくなります。

今回から始まった「立ち上がり」動作で言えば、相手の頭の位置が低いままアプローチしようとしても、「矛盾」があるため良い結果が出ません。

介助量が多くなるため介助者も疲れるし、動作するご本人も大変な上に間違った動きを体が学習しかねず、「矛盾」を無視したツケが関係者全員に回ってしまう結果になりかねません。







「矛盾があるからこそ人間だ」と肯定するのは自由ですが、今回のコロナ騒動で考えを改めた人は少なくないかも知れませんね。









最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)





・メルマガのバックナンバー:https://no-pain-yes-gain.com/free/w46

・「レナト式リハビリ」のフロー(一部まだ作成中):https://no-pain-yes-gain.com/free/w172