在宅(医療)生活で起こりやすい『悪循環』
病院に入院(施設に入所)している間は、
定期的に体を動かす(動かされる)機会が設けられています。
ベッド上なら、
ずっと同じ姿勢で床ずれ(褥瘡)ができないように「体位交換」。
車椅子で日中過ごす人なども、
リハビリや体操、レクリエーションの時間など。
ところが、在宅ではどうでしょう?
自宅は自分の城なだけあって、
自分が動きたくなければ(動くのが億劫なら)、
一日中、動かないで過ごせてしまいます。
ご家族以外の他人から強制される機会は、ほぼないでしょう。
訪問リハビリを入れても、週1~2回、1時間程度しかないでしょう。
退院後(退所後)、
ご家族は最初の頃こそ、ご本人に体操や運動などをさせようとしますが、
ご本人が億劫がって拒否したりすることが続くと、
ご家族も気力がなえてきてしまいます。
そのうち、ご家族は「頼むから、少しは運動してくれよ」と
言ってもムダだろうと半ばあきらめる状態に落ち着きかねません。
食事にしても、自分の城にいますから、
入院中の管理された状態ではないので、
自分が食べたいものを食べ、しっかり太り、動かない生活を続ける人が出て来ます。
動くのが更に億劫になったり、体重増加で関節に痛みが出たりと、
どんどん、動けなくなる『悪循環』へ、ハマって行きます。
ご本人も困るでしょうが、
もっと困るのは、ご家族です。
ご本人がトイレまで自力で安全に往復できなければ、
下の世話を家族がすることになる可能性が高いですし(訪問サービスがある時間帯以外は)、
デイサービスに行ってもらうことになっても、
玄関までは家族が介助しなければいけないことが多いです。
毎日毎日、大変なことになるので、
ご家族が体を痛めて医療機関にかかってしまっていたり、
心理的ストレスから体調を崩している例を、私も何度も見かけました。
在宅ならではの負の要素は他にもあり、
ずっと寝ている(車椅子に座っている)と、
体重で押しつぶされている体の面が硬くなってきます。
最近話題の「筋膜」が伸びることが出来ない状態になってきますので、
全身に硬さが波及し、動こうにも体の硬さが邪魔をして、
(筋力低下以外にも)動きにくい要素が増えてしまいます。
こうなると、ご本人もご家族も大変で「共倒れ」になりかねません。
ならば、欲しいのは、動きたがらない人がほとんど動かなくても出来るリハビリ、
しかも、ご家族など専門職でなくても安全・カンタンにできて、効果が出やすいもの、ですね。
「レナト式リハビリ」は、そのようなものを厳選していますので、
継続しやすく、「共倒れ」の状態も避けやすくなりますよ😄