作品「その1」に関する、3つのQ&A
Q1.
なぜ、レナト式リハビリは、誰が誰に
対しても行えるのですか?
A1.
「人間に共通する部分」をリハビリするから
です。ゆえに、性別や年齢、疾患の差異など
も問わず、基本的に誰に対しても行えます。
ただし、もちろん「例外」はあり得ますし、
患部に影響するような場合などは除きます。
リハビリと一口に言っても、色々ありますね。
専門職でないと出来ない類のことは当然あり
ますし、より個別性を重視する必要がある
ケースなども、専門職にまかせましょう。
しかし、専門職でなくてもやれる類のリハビリ
も色々あります。専門職でないご家族がやれる
余地があるというのは「介護」と同じですね。
レナト式リハビリでは、そういうものを厳選
し、どなたにでも使ってもらいやすいように
難しい専門用語などはできるだけ使わず、
絵本風の書籍にしてご紹介しています。
Q2.
なぜ、レナト式リハビリは、超低負荷で、
ご本人がほとんど何もしないのに、姿勢・
動作の改善など、具体的に効果が出やすい
のですか?
A2.
「人間の体が本来もつ、効率化システム」
などを活用するからです。
例えば、首を曲げると背骨も勝手に曲がる
(背骨を曲げる筋肉が「自動的に」収縮
する)ような「運動が連鎖する仕組み」を
使えば、鍛えたい筋肉に対し、収縮せざるを
得ない(強くならざるを得ない)ように誘導
することが出来ます。
この方法なら、寝たままの人に対しても筋肉の
練習ができます。ご本人は特に何もしなくても
いいのでラクです。それゆえ拒否されにくく、
継続しやすいということになります。
そのようにして、「人間が本来もつ効率的な
仕組み」を再構築してあげれば、ご本人は年齢
などの与えられた条件下で最も動ける状態=
最適化された状態」になって行きます。
それはまるで、古いパソコンでも、最適化して
あげれば、与えられた条件下で最も動きが良く
なるのと似ていますね。人間が人間に対して
行ってあげられるリハビリで「最適化」以上の
ものはないのではないでしょうか(再生医療
などは例外ですが)。
Q3.
なぜ、手足のリハビリよりも先に、
体の中心(腹筋)にアプローチするですか?
A3.
「人間の体は、中心が安定しないと不安定」
だからです。
簡単に試すなら、わざと「お腹の力を抜いて」
姿勢保持や動作をしようとしてみて下さい。
不安定ですよね?「体の中心=力の拠り所」に
力が入っていないと、そうなります。
なので、お腹(腹筋)に力が入りづらい状態や
姿勢で、腕や脚を鍛えようとしても非効率な
練習になってしまいます。
順番としては、まずは「自動的に」腹筋が収縮
してくれる状態にしてあげましょう。レナト式
リハビリでは、これが最初のステップです。
書籍の中では、より効率よく腹筋が自動的に
収縮できるようになる方法や、逆に、効果が
出にくくなる注意点などもご紹介しています。