第86号:在宅生活の環境整備16:人的環境⑥ ~体のゆがみを放置しない~

 

 

 

 

<第86号(2020.12.12)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







最近は、「在宅生活の環境整備」に関する動画をご紹介しています

もともと、超高齢社会で病院のベッド数が不足したり、

高齢者施設は(職員不足で)入所制限がかかったり、と

病院や施設に入れないから「自宅で」「在宅医療を」という人が増える傾向にありました。







仮に施設などに入れるとしても、住み慣れた自宅で何とか生活を続けたい人や、

経済的な問題で(在宅医療の方が費用が抑えられるという理由で)在宅生活の継続を選ぶ人も少なくありません。

ならば、少しでも在宅生活を継続できるよう、留意点や工夫などをご紹介して行きます。

最近は「環境要因の一つである、人的環境(ご本人や周囲のご家族など)」に関する動画をご紹介しています。








第86号は、こちらです↓


■在宅生活の環境整備

  「人的環境6 ~体のゆがみを放置しない~」



■編集後記:体の重さを骨に載せてあげるのが、リハビリの大事な観点の一つです




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■在宅生活の環境整備

  「人的環境6 ~体のゆがみを放置しない~」


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「自分自身のこと」は意外に自分で分かっていないように、

「自宅」のことも、意外に分かっていない場合があります。

そのために「転倒で大ケガ→入院→施設入所→自宅へ戻れず」とならないように、

こういうことに留意して下さいね。↓







「片麻痺:偏った姿勢を左右均等にしていく方法」(3分13秒)
https://www.youtube.com/watch?v=73zlhOujZSY&list=PL87Hh0oDQOdclnaYJOjpn-gSEZiZqfh5P&index=1





動画の中では、

1.「片側に麻痺があると、左右均等な姿勢が取りにくく、悪影響が出やすい」

2.「体がゆがむと骨で支える割合が減り、その分、筋肉が無理に頑張るため、更にゆがみが強まりやすい」

3.「各要素と、私の各出版作品との関連」

などについてお伝えしています。










この動画は第27号のメルマガでご紹介した動画の再登場です。

今回は切り口が異なるため、再登場させています。

最近のメルマガでは「人にせよ、筋肉にせよ、無理強いすると逆効果に」というお話をさせて頂いているので、

その観点でこの動画を新ためてご紹介します。








筋肉を使い過ぎると疲れたり、酷使した後にほぐさないと硬くなることは、

皆さん経験則でお分かりの通りです。

ただ、「筋肉の使い過ぎ」は、運動など意識的な場合もあれば、

姿勢保持など、無意識的な場合もあります。







人間の体は上半身だけでも何十kgもあるので、長時間それを支えるのは結構なハードワークです。

仮に筋肉で支え続けようとしたら、筋肉はとんでもなく酷使され続けることになるので、

アフターケアなしでは筋肉はガチガチに硬くなってしまいそうですね。

そうならないよう(疲れないよう)、我々は無意識にでも「(筋肉でなく)骨で支える割合」を増やそうとしています。







骨は固いし、何か重さを載せても骨自体が疲れるわけではないので

体の重さができるだけうまく骨に載るように(無意識に)調整しているわけです。

ところが、上半身が横に傾いている人や、脳卒中後遺症で過緊張タイプの片麻痺の人などは、

体のゆがみのせいで、体の重さを骨にうまく載せられていません。







骨が支える仕事をあまりしないなら、その分は筋肉が肩代わりして頑張るしかないため、

筋肉は酷使された上に、ほぐしてもらえないとガチガチに硬くなります。

それが長時間・長期間続くと、人間の体は本当に硬くなってしまい、戻しにくくなってしまいます。

ゆがみが固定化すると、動きにくいだけでなく、痛みも出かねません。







在宅生活を続けて行くなら、ご本人がゆがんだ体で動作することを放置するのでなく、

体のゆがみをできるだけ取り除いてあげる(軽減してあげる)必要があります。

骨がうまく使えず筋肉を酷使して、全身ガチガチになると、ご本人が困るだけでなく、

介護者などの介助負担が大幅に増えてしまうからです。









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■編集後記
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地球の「重力」は、普段は有難いものです。

これがないと、宇宙空間のようにプカプカと浮いてしまうので、

日常生活がニッチモサッチモ行きません(笑)。








ところが、病気や加齢などで身体能力(動作能力や姿勢保持能力)が低下するや否や、

「重力」がとんでもない「敵」になりかねません。

下へ引っ張られる力とうまくやって行けないと、姿勢保持や動作は大変な作業となり、

重力に抗う術がなくなると、寝たきりのように重力に従うだけになってしまいます。








リハビリを進める上での大事な観点の一つは、「体の重さを、うまく骨に載せてあげること」です。

ご本人の体が、もともと無意識に出来ていたことを、再び出来るように導くことです。

そのためには、筋肉の支えの左右均等化など、体のゆがみを物理的に・具体的に修正してあげる必要があります。

レナト式リハビリでは、カンタンな方法で、体を土台からつくり直して「骨に載せます」よ。













最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46