第81号:在宅生活の環境整備11:人的環境① ~複数のサービスを利用し過ぎ~

 

 

 

 

<第81号(2020.10.31)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







最近は、「在宅生活の環境整備」に関する動画をご紹介しています

もともと、超高齢社会で病院のベッド数が不足したり、

高齢者施設は(職員不足で)入所制限がかかったり、と

病院や施設に入れないから「自宅で」「在宅医療を」という人が増える傾向にありました。







仮に施設などに入れるとしても、住み慣れた自宅で何とか生活を続けたい人や、

経済的な問題で(在宅医療の方が費用が抑えられるという理由で)在宅生活の継続を選ぶ人も少なくありません。

ならば、少しでも在宅生活を継続できるよう、留意点や工夫などをご紹介して行きます。

今回からは「環境要因の一つである、人的環境(ご本人や周囲のご家族など)」に関する動画をご紹介します。








第81号は、こちらです↓


■在宅生活の環境整備

  「人的環境1 ~複数のサービスを利用し過ぎ~」



■編集後記:最初からやり過ぎると、どれを減らして良いか分かりにくいです




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■在宅生活の環境整備

  「人的環境1 ~複数のサービスを利用し過ぎ~」


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「自分自身のこと」は意外に自分で分かっていないように、

「自宅」のことも、意外に分かっていない場合があります。

そのために「転倒で大ケガ→入院→施設入所→自宅へ戻れず」とならないように、

こういうことに留意して下さいね。↓







「【よくある逆効果や誤解】リハビリの効果:色々やり過ぎて、結果「マイナス」」(3分54秒)
https://www.youtube.com/watch?v=pujSmtQEayo&list=PL87Hh0oDQOdcb7NKP-9oTXixJZFUIovp3&index=3








動画の中では、

1.「リハビリ関連の複数のサービスを受けていると、効果が相殺されている場合があり得る」

2.「最初から複数のものに手を出すと『効果判定』がしづらくなるのは、薬やサプリメントと同じ」

3.「それで効果が出にくくなり、各サービスに不満を感じるようでは、色々と救われない」

などについてお伝えしています。









今回からは「人的環境」の影響なので、ご本人や周囲の人(ご家族など)の影響を取り上げています。

今回のお話は、在宅サービスを受けるにあたり、介護保険などを上限いっぱいまで利用すること自体は別に悪くないのですが、

そのせいで「効果」が相殺してしまったり、むしろマイナスになったりしてないか要注意です、というものです。

薬やサプリメントなども、最初から複数に手を出すと、「効果判定」がしづらくなりますもんね。








社会資源としての医療・介護サービスは「有限」です。

それを利用したい人は、超高齢社会で増える一方なので、

自ら効果を相殺しかねない使い方をしていると、なんとも救われない状況になりかねません。

より効果を感じられるサービスに絞ってから、少しずつ増やして行く方が、理にかなっているのかも知れませんね。









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■編集後記
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最初からたくさんやり過ぎると、「減らし方が分かりにくい」というのは、どの分野でもあり得ます。

例えば、仕事でレポートを作成する際に、

頑張ってたくさん書いたけど、上司から「もっと減らしてこい」と言われた場合、

どこを減らして良いか分からなくて困る・・というのも同じです。







逆に、要点をおさえて、少な目に書いたレポートを提出した場合、

上司から「もう少し増やせ。これこれこういうポイントは必要だろう」みたいに指導をもらえば、

「指導された分だけ足して」提出することが出来ます。

作成の手間も最小限で済むし、上司の要求も満たせて、お互いにWin-Winです。







リハビリもしかりで、あれこれやってるけど効果を感じられない場合、

「どれをやめれば良いか分からない」という状況にならないよう、できれば最初から、サービスや治療者を吟味できるといいですね。

具体的に説明してくれて、見込み期間で予定通りの効果を出してくれる信憑性の高い治療者がいるのであれば、

他の複数のリハビリ関連サービスに手を出すのは、むしろその治療者の足を引っ張ることになりかねませんね。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46