第79号:在宅生活の環境整備9:家の中でも「歩行器」を使う場合があり得ます

 

 

 

 

<第79号(2020.10.17)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







最近は、「在宅生活の環境整備」に関する動画をご紹介しています

もともと、超高齢社会で病院のベッド数が不足したり、

高齢者施設は(職員不足で)入所制限がかかったり、と

病院や施設に入れないから「自宅で」「在宅医療を」という人が増える傾向にありました。







仮に施設などに入れるとしても、住み慣れた自宅で何とか生活を続けたい人や、

経済的な問題で(在宅医療の方が費用が抑えられるという理由で)在宅生活の継続を選ぶ人も少なくありません。

ならば、少しでも在宅生活を継続できるよう、留意点や工夫などをご紹介して行きます。








第79号は、こちらです↓


■在宅生活の環境整備

  「家の中でも『歩行器』を使う場合があり得ます」



■編集後記:高齢者の身体能力は決して、低下する一方ではないで




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■在宅生活の環境整備

  「家の中でも『歩行器』を使う場合があり得ます」


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「自分自身のこと」は意外に自分で分かっていないように、

「自宅」のことも、意外に分かっていない場合があります。

そのために「転倒で大ケガ→入院→施設入所→自宅へ戻れず」とならないように、

こういうことに留意して下さいね。↓







「【在宅生活の環境整備】家の中でも「歩行器」を使う場合があり得ます」(2分31秒)
https://www.youtube.com/watch?v=jAN3umBYUHs&list=PL87Hh0oDQOdeUBEyBBSF_5nPIYjIR7rnG&index=9








動画の中では、

1.「歩行器は、移動能力的に『杖』では困難だが、『車イス』を使うほどではない場合などに使う」

2.「歩行器が、あまりにコンパクトで軽過ぎると、安定性や支持性が低下するので注意」

3.「1日の中でも移動動作が不安定になりやすい時(夜間トイレに行く場合など)は、無難に歩行器を使う場合がある」

などについてお伝えしています。









屋外で使う「シルバーカー」は比較ポピュラーですが、屋内で使える歩行器も色々あります。

しかも、日本の家のサイズに合わせて、コンパクトに作られているものが多いので、

無料のお試しサービスがあるなら、実際に使い比べてみてから、

介護保険でレンタルすると良いですね。









高齢者用の歩行器は基本的に後方に支柱がないため、

重心が後方に偏りやすい(後ろへ転倒しやすい)状態の人には不向きです。

ご家族などが介助につく場合も、後方からサポートしてあげる必要があります。

歩行器の前側に位置して先導するような介助では、ご本人が後方にバランスを崩した際に助けられないので、要注意です。










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■編集後記
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「杖」での移動が不安定になると、「歩行器」を検討せざるを得ません。

「歩行器」でも不安定になると、「車椅子」を検討せざるを得ません。

しかし、これらの変化・変更は、決して「一方通行」ではないのです。

「体の支え」などをつくり直せば、逆方向への変化・変更も充分にあり得ます。








「高齢者は衰えて行く一方だ」とか「衰えのスピードを遅らせるしかない」などと思い込んでいると、

周囲のご家族は、そういう接し方しか出来なくなってしまいかねません。

体を支え、動かす仕組みをつくり直してあげれば、発揮できる身体能力は戻り得るので、

体を土台からカンタンにつくり直す「レナト式リハビリ」を、試してみて下さいね。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46