第77号:在宅生活の環境整備7:床まで降りる電動ベッドは便利です

 

 

 

 

<第77号(2020.10.4)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







最近は、「在宅生活の環境整備」に関する動画をご紹介しています

もともと、超高齢社会で病院のベッド数が不足したり、

高齢者施設は(職員不足で)入所制限がかかったり、と

病院や施設に入れないから「自宅で」「在宅医療を」という人が増える傾向にありました。







仮に施設などに入れるとしても、住み慣れた自宅で何とか生活を続けたい人や、

経済的な問題で(在宅医療の方が費用が抑えられるという理由で)在宅生活の継続を選ぶ人も少なくありません。

ならば、少しでも在宅生活を継続できるよう、留意点や工夫などをご紹介して行きます。








第77号は、こちらです↓


■在宅生活の環境整備

  「電動ベッドは、床まで降りるタイプもありますよ」



■編集後記:使える道具は、使って行きましょう





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■在宅生活の環境整備

  「電動ベッドは、床まで降りるタイプもありますよ」


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「自分自身のこと」は意外に自分で分かっていないように、

「自宅」のことも、意外に分かっていない場合があります。

そのために「転倒で大ケガ→入院→施設入所→自宅へ戻れず」とならないように、

こういうことに留意して下さいね。↓







「【在宅生活の環境整備】電動ベッドは、床まで降りるタイプもありますよ」(2分52秒)

https://www.youtube.com/watch?v=vwDsDdxOUWQ&list=PL87Hh0oDQOdeUBEyBBSF_5nPIYjIR7rnG&index=7








動画の中では、

1.「介護用の電動ベッドは、床まで降ろせるタイプがある」

2.「メリットはいくつかあるが、特に、転倒後に自力でベッドに戻り得ることが大きい」

3.「深夜に家族を起こして疲弊させたり、訪問系サービスの人が来るまで発見されないなどの事態を避けやすくなる」

などについてお伝えしています。









もともと、移動能力が低いのでポータブルトイレをベッドわきに設置しているケースでは、

移乗動作においても不安定さがある場合が多く、特に深夜は移乗動作を失敗してしまう可能性があります。

転倒して床の上におりてしまうと、床からの立ち上がりが困難な人は自力でベッドに戻ることができません。

そうなると、深夜だけど誰かに手伝ってもらうか、訪問系のサービスの人が来るまで待つしか、という状況になりかねません。









転倒によりケガしてしまった場合は別ですが、

ケガがないなら、自力でベッドに戻り、再び眠れるに越したことはありません。

床からの立ち上がりが困難でも、這うことができれば、

床までベッドを降ろし、這って自力でベッドに戻ることができ得ますね。









在宅生活の継続には様々な要素がありますが、

同居の家族がいるなど、家庭内の介護力があったとしても、

頻繁に深夜に起こしてしまうようだと疲弊させて「共倒れ」になりかねません。

床まで降ろせる電動ベッドは介護保険でレンタルできるので、必要があれば導入するのが良いでしょうね。








もちろん、移乗動作やトイレまで自力で移動できる身体能力が戻るに越したことはないので、

リハビリで、動作能力自体をあきらめずに向上・維持して行くことが大事です。

「レナト式リハビリ」では、専門職でなくてもできるカンタンで効果が出やすいリハビリをご紹介していますので、

よかったら、継続してやってみて下さい。








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■編集後記
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少子(超)高齢社会になると、当然ですが、社会全体で労働力が不足します。

もともと人気がある職業とは言えない場合は、尚更です。

介護やリハビリもその想定で進まざるを得ないでしょうから、

福祉用具やロボットなど、人間以外で使えるものはどんどん使って行かざるを得なくなりそうですね。







介護ベッドも日進月歩で進化していて、派手な機能がついたものが登場したりしますが、

今回ご紹介した「床まで降ろせる」などのような、シンプルで現実的な機能は便利ですね。

和式の生活に慣れた人への配慮もあって、素敵だと思います。

もっとも、単に「ベッド嫌い。布団が好き」という人は、その執着を手放して欲しいところですが。。。












最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46