第74号:在宅生活の環境整備4:「室内干し」で、転びやすいケース

 

 

 

 

<第74号(2020.9.12)>

 

 

 


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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







最近は、「在宅生活の環境整備」に関する動画をご紹介しています

もともと、超高齢社会で病院のベッド数が不足したり、

高齢者施設は(職員不足で)入所制限がかかったり、と

病院や施設に入れないから「自宅で」「在宅医療を」という人が増える傾向にありました。







仮に施設などに入れるとしても、住み慣れた自宅で何とか生活を続けたい人や、

経済的な問題で(在宅医療の方が費用が抑えられるという理由で)在宅生活の継続を選ぶ人も少なくありません。

ならば、少しでも在宅生活を継続できるよう、留意点や工夫などをご紹介して行きます。








第74号は、こちらです↓


■在宅生活の環境整備

  「洗濯物の『室内干し』で、転びやすいケース」




■編集後記:やはり「ロボット」の出番なのでしょうか?





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■在宅生活の環境整備

  「洗濯物の『室内干し』で、転びやすいケース」


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「自分自身のこと」は意外に自分で分かっていないように、

「自宅」のことも、意外に分かっていない場合があります。

そのために「転倒で大ケガ→入院→施設入所→自宅へ戻れず」とならないように、

こういうことに留意して下さいね。↓







「【在宅生活の環境整備】洗濯物の『室内干し』で、転びやすいケース」(3分13秒)

https://www.youtube.com/watch?v=mSxC9VT_qSo&list=PL87Hh0oDQOdeUBEyBBSF_5nPIYjIR7rnG&index=4








動画の中では、

1.「(一軒家で)物干し場が2Fや中庭にある場合、身体能力低下でそこまで往復できなくなると、『室内干し』の機会が増える」

2.「室内で洗濯物を掛けられる場所は、比較的高い所が多い(室内干しの専用アイテムを使わない場合)」

3.「高齢者、特に背中が丸くなっているような人は、高い所に洗濯物を掛けようとすると後方へ転倒しやすい」

4.「洗濯物で両手がふさがっているため、後方へ転倒する際に手もつきづらく、とても危険」


などについてお伝えしています。









動画の中では、「では、どうすれば良さそうか」という対策もお伝えしています。

そもそも、室内干し用のアイテムを購入して使っている場合は良いのですが、

高齢者はインターネット通販などを利用する人も少なく、

そのような便利なアイテムを知らない、または用意していない(だから、家の中で洗濯物を掛けられる場所を探そうとしている)ことになっている印象です。








その際、問題になるのは体の状態です。体が硬くなった高齢者の動きというのは、柔軟に動ける若い人には想像しがたいかも知れません。

例えば、背中を丸めた状態で、体幹をテーピングやギプスでガチガチに固定されたとしたら、あなたはどのような動きになりそうですか?

体幹は「ひとかたまり」の大きなパーツの状態になるので、少しバランスを崩すと戻しにくくなります。

その状態で両手を挙げ、後方にバランスを崩したら・・柔軟に戻ることができず、そのまま転倒しそうですね。








独居高齢者で、古目の日本家屋で生活している人などは特に、

日常的に色んな「バリアー」と対峙しています。

普段は何とかやれていても、ふと油断した際に事故につながりかねないので、

様子を見に行けた際にでも、チェックしてみて下さいね。






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■編集後記
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大前提として、良い悪いの話ではありません。

昔は大家族で暮らしていたのが、戦後の高度成長期に核家族化が進み、

その頃若い夫婦だった世代が今、高齢者として独居や老々介護などの現状に直面していますね。

何事も原因があって結果があるので、自然な結果になっていると考えられます。








今回のコロナ騒動で「在宅ワーク」をするようになった人が増えたと言っても、

もともと実家(親と同居状態)から通勤していた人でないと、「家庭内の介護力アップ」にはつながりにくいでしょう。

政府は昔の大家族システム(3世代同居システム)に戻したがっている動きがありますが、

「お嫁さんの負担」が大きいシステムに戻すのは、女性の社会活動推進と逆行することになるので、これも難しいですね。








「核家族化を選んだ世代の高齢化」、「社会の働き手として既に女性が不可欠」、「外国人労働者が定着しにくい日本の医療福祉現場」、「少子化・労働力不足をロボットやAIで埋める動きが活発化」などの要素を統合して考えると・・

やはり「ロボットの活躍」を期待せざるを得ないのかも知れません。。。

皮肉なことに?、これまで「人と人とのふれあい」を重視する人がロボットの普及にあまり賛同して来なかったとしても、

コロナ禍にある現在は「濃厚接触を避ける」ことが大事になっているため、ロボットを普及させやすい状態になっていますね。









もしかしたら、このコロナ禍で一気に「ロボット化」が進むのかも知れません。

どうせロボットが活躍するなら、今回の動画と関連させて言うと、

「ヘルパーロボット」が洗濯物を干して、たたんでくれると、転倒リスクを減らせていいなあ・・

などと夢想してしまいます。










最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


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