第70号:身体能力低下の兆候4:もうすぐ「曲がる際に転倒」するかも

 

 

 

 

<第70号(2020.8.15)>

 

 

 

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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています







現在は、まだまだコロナ・ウイルスの影響下にあるため、

外出を控えたりしていると、特に、高齢者などは身体能力が低下しやすくなります。

身体能力の低下は(事故などを除いて)基本的に「100→0」のような極端なものではないので、

大きな変化の前には「兆候(シグナル)」を、ご本人が発していることが多いですね。









第70号は、こちらです↓


■身体能力低下の「兆候」

  「歩行:もうすぐ『曲がる際に転倒』するかも」




■編集後記:何かを改善するなら、「2本柱」で考えると、分かり易いです





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■身体能力低下の「兆候」

  「歩行:もうすぐ『曲がる際に転倒』するかも」

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「転倒の兆候」はこのシリーズの最初にも登場しましたが、

今回は、曲がったり、その場で方向転換する際に転倒する「兆候」に関してです↓






「【家族もできるリハビリ】歩行:上体の傾きが出始めると、曲がる際の「転倒」の兆候です」(4分54秒)

https://www.youtube.com/watch?v=3bfOe_8pZ1U&list=PL87Hh0oDQOdezsvizh7g4wxj2WvUapVz4&index=4








動画の中では、

1.「上体の横への傾きが出始めると、曲がる際に転倒しやすくなる『兆候』」

2.「『不足するもの』は、例えば、お尻やウエストの筋力」

3.「『ジャマするもの』は、例えば、お尻付近の筋膜の硬さ」

4.「その状態に、曲がる際の『遠心力』が加わると、その方向(カーブの外側)へ転倒しやすくなる」


などについてお伝えしています。









まっすぐは何とか歩けていても、曲がったり、その場で方向転換する際に転倒する場合があります。

この場合の、ご本人の体が事前に発する「兆候(シグナル)」は、「上体の横への傾き」です。

上体が横へ傾くと重心もその方向へ偏位していますので、曲がる際の「遠心力」がそこに加わると、

なおさら体を横へ引っ張られ(引き戻すことができず)、転倒する可能性が高まります。









例えば、高齢のご家族などが、家の中を歩いて移動する姿を見かけた際、

あなたは「あれ?、おじいちゃん、なんか上体が右に傾いてる」と気づいたとします。

ご本人が左に曲がろうとすると「遠心力」は右へ働きますので(体は右へ引っ張られますので)、

そのおじいさんは右側へ転倒する可能性が高まって来ている、ということですね。








人間は、「意識の外」にある事柄を「スルー」しがちな生き物です

ご家族などの動きに変化が起こり始め、「兆候(シグナル)」を発し始めていても、

「変化するものだ」という意識で普段から観ていないと、カンタンに見逃してしまい、

気づいたらもう転倒して大ケガになっていた、という事態になりかねませんね。








今回で、「兆候(シグナル)」のシリーズは、ひとまず終わりです

次回からは、「在宅生活の危険な環境」に関するお話に入る予定です。

以前からやりたかった内容なのですが、コロナ対策になりそうな動画やメルマガの作成を優先していたので、やっと開始になります。

超高齢化社会で、病院の空きベッド不足や施設の(職員不足による)入所制限などの話が聞かれ、

在宅医療を受ける人が今後ますます増えて行きそうなので、「自宅の環境」の話は大事になって来ますね。





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■編集後記
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何事も、改善する際には「2本柱」で考えると、考えやすくなります。

2本柱とは、改善するために、「1.不足するものは足す、2.ジャマするものは取り除く(減らす)」、ということです。





コロナ騒動への対応などに関しても、同じですね。例えば、行政は何をしないといけないでしょうか?

1.騒動の収束のために、「不足するもの」は何でしょうか?

2.騒動の収束のために、「ジャマするもの」は何でしょうか?

こう考えると、シンプルに浮き彫りになって来やすいですね。






リハビリでも同じことで、リハビリの目的を狭義の「動作改善」だとすると、

2本柱は、

1.動作改善に、不足するものは足す(筋力など)

2.動作改善に、ジャマするものは取り除く(痛みや筋膜の硬さなど)

シンプルですよね。



専門職から何やら専門的な説明を受けたとしても、結局「幹」の部分はこの「2本柱」です。

レナト式リハビリでは、その「2本柱」を、どなたでも行えるカンタンな方法でお伝えしています。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46