第66号:良いリハビリ専門職の見分け方4:あなたの方を向いてくれていますか?

 

 

 

 

<第66号(2020.7.19)>

 

 

 




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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています






最近は、「リハビリ専門職の見分け方」を、お伝えしています。

「家族がリハビリをする時代」になって行く上で、

「どういう人に相談すればいいの?」というのは、気になるポイントですもんね。







第66号は、こちらです↓


■良いリハビリ専門職の見分け方

  「あなたの方を向いてくれていますか?」




■編集後記:本当は、善も悪もないでのでしょうけど・・




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■「あなたの方を向いてくれていますか?」

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私自身、リハビリ専門職として、多くの「リハビリの先生」と関わって来ました。

同じ国家資格を持っていても、ベースが別な人間ですから、色んな人がいます。

ここでは、同じ専門職から見て、「こういう先生はいい(または、良くない)」というお話をして行きますね(私見ですが)↓









「【エッセイ(医療、リハビリ)】目の前の人々に尽くした結果、あなたはすごいことに」(3分0秒)

https://www.youtube.com/watch?v=zeDSPnFCDPA&list=PL87Hh0oDQOde69mFKvv2kxF63-pCYQAhs&index=1





この動画は、もともと専門職向けのエール(メッセージ)だったため、動画のタイトルや内容もそのような感じになっていますが、

利用者さんの立場からも、専門職を見分ける材料になり得るので、ご紹介します。







動画の中では、

1.「治療家が自ら『ゴッドハンド』になりたいと言うのは、違和感を感じる」

2.「『日本一』のような表現にも違和感があり、いずれも他者から秀でることが目的なのかと言いたくなる」

3.「目の前の苦しむ一人一人に尽くした『結果』として、スキルが高まる」

などについてお伝えしています。








治療者が向き合うのは、患者さんです。そのご家族なども含む場合もあります。

「向き合う」というのは、その患者さんの「個別性にアプローチすること」、と言ってもいいです。

個別リハビリで言えば、「この患者さんだからこそ、今日のこの状態だからこその、今日の治療プログラム」を行います。

そういう前提なので、以前私が、医師から「同じ疾患名の人には同じリハビリメニューをすればいいじゃないか」と真顔で言われた時には、なんとも言えない気持ちになったことがあります(苦笑)。







一人一人異なる状態に対して、毎回調べ、それにフィットする方法を模索したり、効果を検証したりすることで、

治療者の「引き出し」は増え、スキルは伸びて行きます。

「目の前のこの患者さんが苦しんでいる、どうしてあげられるのか?」

こういうのが、医療の原点であり、スキルを伸ばす「鍵」でもあるわけですね。







逆に言えば、治療者が向いている方向が異なる場合は、スキルが伸びにくい可能性があります。

例えば、「上司の方を向いている」、「自尊心の方に向いている」、「報酬や給料をもらうことに向いている」などの場合でしょうか







多くの人はこれまで、リハビリに限らず、色んな医療職の人々と関わって来たでしょう。

その中で、「この人、熱心じゃないなあ」とか、「この人、私の話を聴いてくれないなあ」など、

「あなたの方を向いてくれていない」と感じた経験があるなら、それを活かして下さい。

「この人は他の人と違う、本物だ。これまでの経験があるから、分かる」となるといいですね。







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■編集後記
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「良いリハビリ専門職の見分け方」として、4回にわたりお送りして来た話は、ひとまずここまでにします。

いずれも、あくまで「私見」なので、参考程度にして下さい。






私個人としては、実は「良い悪い(善悪)」というのは、この世にないと捉えています。

立場が異なれば、正義も異なりますし、

偽物?に沢山苦しめられたことで、本物を見分ける目が養われることもありますからね。

でも、善悪などのジャッジはしないとしても、できれば苦しく感じることは避けたいですね(笑)。






現在はまだまだ、新型コロナ・ウイルスの影響下にあります。

色んな苦しみがありそうですが、避けられるものは避けるに越したことはありません。

不要不急の外出を控えるようになった人も多い中、それによる身体能力低下などの悪影響は、特に高齢者などに出やすくなります。

次回からは、「身体能力低下の兆候」に関する動画をご紹介して行く予定ですので、

高齢のご家族に「転倒のシグナル」などを見かけたら、早目に介入してあげて下さいね。











最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46