第62号:介助方法「立ち上がりのあと(移乗や移動)編」

 

 

 

 

<第62号(2020.6.20)>

 

 

 




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家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~

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こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。

理学療法士はリハビリの国家資格です。

このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースでやらせてもらっています。

拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願い致します。






このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてきたため、

「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」というガイドとして始めました。

動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています






現在はコロナウイルス騒動の渦中にあり、高齢者がデイサービスなどに行けないケースも出ているため、

「介助方法シリーズ」をお送りしています(以前、別なシリーズで登場済の介助関連動画も、必要に応じて再登場させる予定です)。

コロナ騒動前のような運動やリハビリが出来ていないと、高齢者の身体能力(動作能力)は低下しやすく、

低下した分は誰かが(特にご家族が)補う必要があるため、「介助量」が増えやすいですからね。







第62号は、こちらです↓


■介助方法「立ち上がったあと編:その1」

  1.車イス関連(移乗、座り方、段差昇降介助など)

  2.歩行器関連(介助方法、杖への移行など)

  3.杖関連(杖の使い方、介助方法など)




■編集後記:何らかの方法で「自己実現」できればいいんです



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■立ち上がったあとの介助(移乗や移動など)
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前号では「(リハビリの効果もある)立ち上がり介助」が終わったので、

今回はそれ以降、車イスへ移乗したり、何らかの手段で移動して行く際の介助の話をまとめてさせてもらいます↓









関連動画は以下のURLから、「福祉用具シリーズ」をご覧下さい

https://no-pain-yes-gain.com/free/w46







今回は複数の動画を含むので、補足話も、立ち上がったあと全般の介助に関する話です。

在宅生活の場合、ベッド上で寝たきりでない限りは、必ず「移動」が必要になります。

車イスや手すりなどの福祉用具を使って、ご本人が独りで安全に移動できる場合は良いのですが、

誰かのサポートがないと、「何かしらの問題」が生じる場合は、「介助」が必要になるということです。







「問題」の中でも優先度が高いのは、「転倒」です。

打ちどころが悪いと命の危険がありますし、

骨折などの大ケガをすると、手術→入院と大ごとになりかねません

ご本人はもちろん、対応するご家族も大変です。







「不安定さ」や「転倒」には、基本的に「偶然」はありません。必ず「理由や原因」があって、そうなります。

その「理由や原因」が改善されていなければ、当然「再び起こる」可能性が高いですね。

「ふらつき」や「転倒歴」がある人の場合は、できる限り「現場検証」をした方がいいです。

例えば、「ふらつき」なら→どちらへ曲がる時にふらつくか、とか

「転倒」ならどういう場所で、どういう時間帯に、どう転び、どうケガしたか、などです。







もちろん、リハビリ専門職に相談できるならして、

「だったら今は、こういう理由で、こう介助した方がいい」という「方針」を持って介助した方が、

漠然と介助するよりも、事故の発生(再発)は明らかに防ぎやすくなります。

私の動画では、ケースの個別性をカバーするには限界があるので、

そういう「検証」がしっかり出来る専門職と皆さんが出会えることをお祈りします。

(介助関連の動画紹介はここまでにして)次回からは、「リハビリ専門職の見分け方」に関する動画をご紹介する予定です。











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■編集後記
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現在はコロナの影響で、「やりたいことを、やれない人」が大勢いますが、

方法を工夫して、何とか実現しようという動きが活発化していますね(リモート飲み会など、笑)。

「自己実現」できることは、生きていることを実感できる大事なことなので、

「一つのやり方」にこだわらず、柔軟に実現してもらいたいです。






「福祉用具」う「介助」なども、「自己実現」のための方法の一つです。

例えば、何かやりたいことがあって、その場所へ移動する必要があるけど、スタスタ歩けない、とします。

でも、車イスを使えばそこへ移動できる、移動した先で立ち上がりを「介助」してもらえれば、

現地でやりたいことがやれる、「自己実現」できる。

そういうために、社会資源(福祉用具や、介助・リハビリしてくれる人材)を最大限に活用して下さい。







決して、「こういうものを使わないと、何も出来なくなってしまった。悲しい」ではなく、

「これを使ったら、やりたいことがやれた。嬉しい」という方向に捉えてもらいたいのです。

人生100年時代になるならば、その方が未来も心も明るいですもんね。

もちろん、何も使わないで自力で「自己実現」し続けることも素敵です。

「レナト式リハビリ」で再び自力で行えるようになることも、すごく素敵です。















最後までお読み下さり、ありがとうございました。

発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、

早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい


では、また次回をお楽しみに!

(レナト)



・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、簡単にお伝えして行きます

(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」です)。


・バックナンバー(ページの後半にございます):https://no-pain-yes-gain.com/free/w46