第60号:介助方法「立ち上がり編:その1 相手の肩甲骨を使って、無理なく誘導」
<第60号(2020.6.6)>
☆★☆───────────────────────────
家族がリハビリをする時代 ~ご自分やご家族でカンタンにできて、効果の出るリハビリ~
──────────────────────────────
こんにちは、発行人の理学療法士 レナトです。
理学療法士はリハビリの国家資格です。
このメルマガの発行は「ほぼ週刊」なので、ゆっくりしたペースで
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお
このメルマガは、自分が作ってきたYouTube動画が増えてき
「こういう順番で動画を観てもらった方が、分かりやすいですよ」
動画の内容の補足も、メルマガの文章中に書かせてもらっています
現在はコロナウイルス騒動の渦中にあり、高齢者がデイサービスな
「介助方法シリーズ」をお送りしています(以前、別なシリーズで
コロナ騒動前のような運動やリハビリが出来ていないと、高齢者の
低下した分は誰かが(特にご家族が)補う必要があるため、「介助
第60号は、こちらです↓
■介助方法「立ち上がり編:その1」
【立ち上がり介助】肩甲骨を操作して、ラクに立ってもらう方法
■編集後記:相手の頭が高い位置にないと、立ち上がりは大変です
_______________________
■【立ち上がり介助】肩甲骨を操作して、ラクに立ってもらう方法
_______________________
前号までで、臥床→起き上がって腰掛け座位の状態まで介助しまし
今回からは、「立ち上がり」の介助に進みます。
車椅子への移乗にせよ、そのまま歩くにせよ、
立ち上がり動作が必要になりますからね↓
「【立ち上がり介助】肩甲骨を操作して、ラクに立ってもらう方法
https://www.youtube.com/watch?
動画の中では、
1.「レナト式リハビリでは、頭の位置が(ご本人が自分で無意識
2.「それまでの間は、介助で頭の位置を高くしてあげることで、
3.「誘導は相手の左右の肩甲骨を使い、相手の頭の位置を無理な
4.「生来の『運動連鎖』のシステムを活用するので、介助者も相
などについてお伝えしています。
今回の動画は、このメルマガのNo.39でもご紹介しましたが、
「運動連鎖」とは、人間が生まれながらに持っている、動作の「効
例えば、アゴを引き続けると、背骨が「自動的に」曲がって来ます
背骨を曲げるつもりがなくても、アゴを引く動作と「連動(連鎖)
逆に、「連動(連鎖)」しないと、動きが途切れ途切れになって「
背骨は、アゴだけでなく、「肩甲骨」とも「連動(連鎖)」します
背筋を伸ばした状態の肩甲骨の位置と、
猫背になった状態での肩甲骨の位置とを比べてみると、
動画の中でご紹介しているような動きの違いがあります。
ならば、この肩甲骨の動きをサポートしてあげれば、
相手の体の背骨を「無理なく」起こせることになります。
背骨を起こす目的は、頭の位置を高くして、
(重力を利用した、本来の)ラクな立ち上がり動作へ近づけるため
次号も「立ち上がり」介助のお話ですが、
「頭の位置を高くできれば、それで全てOKか」というと、
脚の筋力発揮とも「連動」させてあげた方がラクに立てますし、
脚の力を発揮するには「お腹」に力が入らないと実現しません。
そのあたりを、介助でカンタンに行う方法をご紹介する予定です。
_________________
■編集後記
_________________
デスクワーカーなど、長時間「猫背」で過ごす人は、
左右の肩甲骨が外側(かつ上方)へ寄ってしまい、
肩甲骨が元の位置へ戻りたくても、硬くなった肩甲骨周囲の筋肉た
猫背が固定化してしまう人も見かけます。
高齢者施設などでも、イスや車椅子に長時間座っている人を見ると
体幹の支えの弱さにより背骨が曲がり、頭の位置が低い人が大勢い
相手の頭の位置が低いまま、立ち上がり介助を行おうとしても、
相手の体重(=上半身の重さ)を利用できず、その分「筋力」でな
介護スタッフは大変な作業になってしまいますね。
レナト式リハビリでは、
ご本人の体幹の支えをカンタンにつくる方法を、出版作品の中でご
リハビリ専門職でないご家族が行えるものなので、よかったらご覧
ご本人が自分で動ける割合が増えるほど、介助者がサポートしなけ
「家族もできるリハビリ・シリーズ」
https://no-pain-yes-gain.com/f
↑体幹の支えをカンタンにつくる方法は、特に1~3作目でご紹介
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
発行頻度は「ほぼ週刊」としていますが、
早まったり、遅くなったりするかも知れませんので、ご了承下さい
では、また次回をお楽しみに!
(レナト)
・今後もリハビリ関連の内容を、YouTubeの動画も使って、
(YouTubeのチャンネル名は「人生リハビリちゃんねる」で
・バックナンバー(ページの後半にございます):https:/